+kaede Birthday three ページ43
楓side
驚きで出たAさんの名前に気づいたのか、Aさんがこちらに走ってきた
「楓君!!」
大きめの袋を持ったAさんが僕を見つめている
なんだかドキドキして、目を逸らした
「誕生日おめでとう!」
「えっ?!」
僕はAさんの口から出た以外な言葉に驚きを隠せない
「えって、楓君誕生日でしょう?」
嬉しい。ただただ嬉しい
そんな思いがつのって
「ありがとうございます!!」
僕に向かって差し出されたプレゼントであろう包みごとAさんを抱きしめた
僕の腕の中で困惑しているAさんをすぐに離すと
固まっているAさんの手に握られているプレゼントを少し強引にもらった
すぐ包みを開けると、緑色ベースのチェックのマフラーが入っていた
「うわあ!!素敵です!!」
「あ、喜んでもらえて良かった・・・」
元にもどったAさんが、朝のように笑いかけてくれた
Aさんの笑顔が僕に向いている。とふと嬉しくなった
Aさんには思い人がいる事は分かっている
分かっているけれど好きになってしまったのだからしょうがない
演技の中で思い人に向けれている笑顔がすぐそこに、ある
なんとも心地よい気持ちだ
首に巻いたマフラーのぬくもりがその気持ちをより高まらせた
ひとりじめしていられるような気がした
その視線の先はずっと僕のままでいいのにと思ったけれど
ぐっとこらえて
「そういえば、Aさんはどの駅で降りるんですか?」
「え?!あああ!楓君にプレゼント渡そうと思って思わず乗っちゃった!!」
どうやら、間違えて乗り込んだらしい
頭を抱えたAさんに笑いが漏れた
「じゃあ、戻りますか」
次の駅から戻ればそう遠くないはず
ありがとう、とうなだれるAさんとは裏腹に
Aさんともう少し長くいられる事に喜びが溢れた
ずっとずっと僕じゃなくていい
君がそばにいてくれる時間が少しでも長いのならば僕は嬉しい
神さま、誕生日に素敵なプレゼントをありがとう
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楓君お誕生日おめでとう!!
と言うことで、楓君回でした。
1日遅いとか、更新が遅いとか気にしないで下さい。すみませんでした。
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色無夢飛(プロフ) - ミヤナさん» はい!応援してますね! (2017年1月17日 7時) (レス) id: ba00c9f584 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤナ(プロフ) - 色無夢飛さん» 更新できてなくて申し訳ないです。泣。コメント嬉しいです!頑張ります!! (2017年1月17日 0時) (レス) id: 261374b970 (このIDを非表示/違反報告)
色無夢飛(プロフ) - ミヤナさん!応援してます)^o^ (2017年1月16日 16時) (レス) id: ba00c9f584 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤナ(プロフ) - リン先輩さん» 死なないで下さい!!えっと、リン先輩さんが生きていられる様に頑張ります! (2016年4月16日 14時) (レス) id: a116cc9fd6 (このIDを非表示/違反報告)
リン先輩 - ああああああ!!匡まじ天使過ぎますよね!俺のこと、殺しにかかってますよね!?なんですかあの可愛さは!!あー、ミヤナさんの作品読んでたら死にそうですよ、どうしてくれるんですか( ˙-˙ ) (2016年4月13日 8時) (レス) id: c6e81934e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミヤナ | 作成日時:2016年2月22日 17時