今だけ、君を思ってもいいですか？【妹尾 匡】

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先ほどのライブの興奮が収まらぬ中、私はリレーシナーブースの下に来ていた





ここは、唯一匡君のコースで観戦出来る所だ




他は封鎖されしまっているが、観戦場所として、スタート位置、リレーショナーブース下、ゴール位置が解放されている






そしてここは第2走者、第3走者のテイクオーバーゾーンでもある






周りは結構女の子達が多いが、先ほどの比ではない





きっと、ゴール位置のリーダーの諏訪さんの所に集中してるんだろうな





なんて事をぼんやり思う





((オンユアマーク

ゲットセット






ビィィィィィィィ






会場にスタートの合図のけたたましい音が鳴り響き、歓声が上がった






どうやらスターターは黛 遊馬さんの様で





すぐそこにある巨大なスクリーンに両校の選手が走り出すのが映された






遊馬さんはグングンスピードを上げて、相手選手を置いていこうとする






相手選手はそれに負けじとついて行っている感じだ






そのまま綺麗にリレーションが繋がり、楓君が走り出す







楓君はいきなりのギミックを軽々と宙返りをして超えていく






「す、すごいな・・・」






私はもうあっけにとられるしかなくて、ぽっかりと口を開けた






楓君は楽しくてしょうがないと言わんばかりの笑顔を浮かべていて






見ているこっちも引き込まれそうだ





相手選手をギミックで置き去りにしていく






そして





もう少しでリレーションが来る！！





私はスクリーンに目を見張る





楓君の後方から匡君が走って来るのが見えた

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