今だけ、君を思ってもいいですか？【妹尾 匡】

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今日も無事授業を終え、いつもの通りを歩く






明日は、吉祥寺フェス





西星のストライド部が走る日だ





匡君には、ストライドの大会としか言われていない






そうやって、詳しく教えてくれない事が多いから






いつも、ふと起きた時もう家を出てるなんて事しょっちゅうだ





ちょっとずつ予定を教えてくれるのは嬉しいけど







いつ出るとか教えてくれないと、朝ごはん作れないし・・・







きっと明日も、試合前のライブの準備とかで早く家を出るんだろう






明日こそ、朝ごはん食べてもらう！






まず何時くらいに家を出るのか把握しないと





匡君は私が試合を見に行く事は知らないし、こっそり行こうと思っていたので







匡君に聞く事は出来ない






というか、聞いて、来るなって言われたら怖いし！





明日の予定を知ってる人で、ギャラスタの行動を知ってる人





誰か・・・





マネージャーさん、とか？






それは無理だ。なんか怖いし





そもそもにマネージャーさんと知り合いじゃ無いし




「うーん」




ぼーっと歩いていると





向かいから歩いてきた人にぶつかってしまった





「す、すみません！」






「ああ、気にしなくていい」






白髪で長髪、怖そうな顔だったけど、案外優しい人だ





ふと、ポケットに違和感を感じた





なんとなくポケットを触る





「あ！携帯！」





来た道を振り返ると、丁度ぶつかってしまったところに落ちていた





「危ない危ない」





僕が最初に見つけたんだ〜〜♪





ああ、もう




休み時間中に聞いていたギャラスタの曲が流れる





拾う時に、どこか触ってしまったようだ





あ、楓君がボーカルの部分





・・・って、あ！楓君がいるじゃん！





明日のギャラスタの動きを知ってる知り合い

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