検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:75,338 hit

+twelve ページ14

「ただいまー」





誰もいないだろうけど、家に声をかける





楓君とはそれなりに楽しい時間を過ごす事が出来た






結局、敬語をどうしても使ってしまいそうなので





ケーキを食べ終わるまで一言も発しなかった






楓君にはブーブー言われたけれど





あの場にはフォークが一本





楓君と関節キスは絶対ダメ





楓君の立場的にも、私の心臓的にも!





匡君だったら・・・






・・・て、何考えてるんだろ






そんなの、無理だよ・・・





少し、虚しさを感じてひとつため息をついた







「なんや、ため息なんかついて

友達とのお茶はそんなにつまらんかったんどすか?」







開けっ放しにしていた部屋のドアに寄りかかっている匡君







「え?うわあっ?!匡君?!

あれ、仕事は?」







いると思っていなかった匡君の登場に、先ほど考えていた事を思い出す






なんだか見透かされていそうで顔が熱くなった






そういえば今日は、雑誌のインタビューとか言ってた気がするけど・・・







「今日は部活が早う終わってしもたからな

その分、仕事も早う終わったんどす」







で、と言いたげな匡君






「いや、楽しかったよ!いっぱいしゃべったし!」






楽しかったのは嘘じゃない、あと、多少しゃべったし







「ふーん、なら構わんけど

ずっと、友達のひとりも作らんから心配してたんや

だからメール、びっくりしましたわ」






匡君、心配、してくれてたんだ・・・






また、顔の熱が増して、それを冷ますように右手を頬にあてた







やばい、嬉しい・・・






「うん、ありがと」





自分の頬が緩むのが分かる







「A、俺は少し走ってきますから」







そう言って匡君は私を残して走りに行ってしまった








そういえば、ジャージだった







私がひきとめてしまったのだろう









出て行ってしまう匡君の背中を見ていた








私の元から去って行ってしまったような感覚に襲われる







「なんか、遠いな・・・」







部屋も隣で同じ家に住んでいるのに






匡君は、遠い







きっと私の好きの気持ちも届いていないんだろうな







またひとつ、ため息をついた






----------

お気に入り100人越え!みなさまに感謝です!

マイペースに更新していくつもりです

+thirteen→←+eleven



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
136人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

色無夢飛(プロフ) - ミヤナさん» はい!応援してますね! (2017年1月17日 7時) (レス) id: ba00c9f584 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤナ(プロフ) - 色無夢飛さん» 更新できてなくて申し訳ないです。泣。コメント嬉しいです!頑張ります!! (2017年1月17日 0時) (レス) id: 261374b970 (このIDを非表示/違反報告)
色無夢飛(プロフ) - ミヤナさん!応援してます)^o^ (2017年1月16日 16時) (レス) id: ba00c9f584 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤナ(プロフ) - リン先輩さん» 死なないで下さい!!えっと、リン先輩さんが生きていられる様に頑張ります! (2016年4月16日 14時) (レス) id: a116cc9fd6 (このIDを非表示/違反報告)
リン先輩 - ああああああ!!匡まじ天使過ぎますよね!俺のこと、殺しにかかってますよね!?なんですかあの可愛さは!!あー、ミヤナさんの作品読んでたら死にそうですよ、どうしてくれるんですか( ˙-˙ ) (2016年4月13日 8時) (レス) id: c6e81934e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミヤナ | 作成日時:2016年2月22日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。