2話 ページ4
Aside
『あ…お金忘れた』
コンビニの前に来たもののお金を持ってくるのを忘れてしまった
しょうがない…スリでもしよう…どうせ人間に気づかれないし
そこまで鈍くない…
お…あの変な天使の羽が生えたリュクを背負ってる子にしよう
あんな高そうなリュックを持ってるんだ、
有り余ってるだろう？お金が♥
サッ
ガシッ
「なんだてめぇ」
手を伸ばすとその天使に手をつかまれた
それも力強い
こんなことあるだろうか？
『えっと、ホコリがついてて気になったので…すみません、失礼でしたでしょうか？
その綺麗な羽にホコリは似合わないと思いまして』
と言って私はニコッと笑った
「そうか、礼を言う…」
「ｷｭｲｯ！キュイキュイッッ」
…ロウレス…
『こんなところで会えるだなんて…(ボソッ
天使のお兄さん？ハリネズミの子かわいそうだから出してあげて？』
「あ？こいつは悪魔だ」
ボンッ
『ロウレス…』
「えっ！？」 「は？」
『え？このハリネズミ喋った？』
「何で名前知ってんスか！」
『すご〜い！喋るハリネズミ！』
「おいクズネズミ…喋っていいだなんて一言も言ってねぇだろーが！」
『まぁ、もう時間も遅いし帰るね〜また会ったらよろしくね〜』
そう言ってアイスを買って帰った
あれ？盗めなかったんじゃないの？と思ったそこの君…
私はスリの天才！あの会話の中で実はしれっととっていたんだよ！
やっぱり人間は人間、一度気を緩めれば油断してしまう
それを狙うのが悪魔だ
続く (更新停止中)
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作者名：ちゅるぎ☆ | 作成日時：2016年8月28日 19時
