真祖殺しの真祖は…【サーヴァンプ】 (ページ3)

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１話ページ3

椿side

「ゼラきゅ〜ん！」

そう言ってベルはAに抱きついた

『何？べルキア』

「血ィ飲みたいよォ〜」

『はいはいどうぞ？』

そう言って首をかしげた

ずるい…！

『椿お兄ちゃんもおいで？』

そう言ってAは僕を見てニコッと笑った

「A〜〜!!!やっぱりAは天使だよ〜〜(泣)」

僕はAに抱きついた

『椿も良ければどうぞ？』

「いいの！？」

『いいよ？』

僕はベルが血を吸っている反対側のAの首筋を舌で舐めてから噛み付いた

舌に広がるAの血は今まで吸った中でも一番美味しい

一度吸えばずっと欲しくなってしまう、そんな味だ

人間が麻薬を使ってやめられないのと同じだ、

依存してしまうほどAの血は美味しいのだ

ガチャ

「ただいま…って何してんですか… 」

『おかえり桜哉、桜哉も飲む？』

「A痛くねぇの？」

『うん？痛いのは嫌いじゃないよ？それにみんな吸い方が優しいからそこまで痛くないよ？』

そんな事を言われるとドMなのかと思ってしまう

「まぁ、また後でもらってもいいか？」

『もちろん！』

そう言って桜哉は自分の部屋に行った

「ぷはぁ！ありがとゼラきゅん！今日も美味しかったよォ！

それにしてもォ〜つばきゅんは本当にゼラきゅんが好きだよねェ？」

「当たり前じゃないか、僕のたったひとりの妹だよ？」

『本当は弟もいたんだけどね〜？まぁ、私にとってはお兄ちゃん何だけど〜(笑)』

笑いながらいうがそれは何処か悲しい顔だ

弟というのは虚飾の真祖だ

『あ！今日ダッツの新作出るんだよ！買ってくる！』

「もう遅い時間だから明日にしない？」

「そうだよゼラきゅん！夜は危ないよォ、」

他の下位吸血鬼は夜にしか動けないから活動が活発なのだ

『私、こう見えて真祖何だよ？まぁ、弱そうかもしれないけどさ！』

Aが強いのは知ってるが、こんな遅い時間に女の子(？)を外に出すのは良心が痛い

「そうか…じゃあAに任せようか」

「つばきゅん！」

「大丈夫だよベル、Aは僕よりは強いし、でも何かあったらすぐに電話するんだよ？」

『わかった！じゃ、行ってきます！』

そう言うとAはガチャっと扉を開けて買い物に行った

「つばきゅん〜、Aお金持って他のかなァ？」

「持っていってないかなぁ｣