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19 答え合わせ ページ19

貴方Side


信じられなかった。

まさかこのタイミングでこんな告白をしてくるとは思ってもみなかった。

母親が勉強できないのは、今までで何となく分かっていた。

だからこそ、自分もできないのに子供に強要するなんてと思っていたところもあるのだろう。

でも、私のための努力は仇となった。

勉強ができない人間が勉強できるように支えるなんて、ほぼ不可能なのだ。

「ほんとに、ごめんなさい・・・どうして貴方が苦しんでることに気づいてあげられなかったのかしら・・・これでは母親失格よ」

ドアの向こうから聞こえた声は弱々しく震えていて、時折鼻を啜る音も聞こえてくる。

泣いている・・・。





私も教えてあげなきゃ。

AはAだってことに。









深呼吸を一つして、部屋のドアを開く。

「・・・”母さん”」

呼びかけると”母さん”ははっと顔を上げた。

その目がゆっくりと見開かれる。

「A・・・?え、Aさん?」

何が起こっているか分からない様子の母さんにも分かるように、端的に事の次第を説明すると、母さんの目から再び涙が溢れ出した。

「A・・・私、・・・貴方のために・・・それなのにこんな、追い詰めてしまってたなんて・・・本当に、ごめんなさい・・・!」

今までの私なら、謝られても絶対に許そうなどと思わなかっただろう。

でも、今ならば何故か笑って受け入れられる気がして、

私は母さんを抱きしめた。

「A・・・」

「なんでだろうね・・・許すつもりなんて更々なかったのに、もう今となってはそんなのどうでもいいや」

「・・・っ」

ああ、

こうしてお互いに向き合うのはいつぶりだろう。

いや、違う。

きっとこれが初めてだ。

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リアナ-璃亜那-(プロフ) - レミードールさん» ありがとうございます!違和感のある文章等ありましたら遠慮なく言ってくださいね! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 6afe7efa1d (このIDを非表示/違反報告)
レミードール - とっっっってもおもしろいです! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 2c7b3635e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リアナ-璃亜那- | 作成日時:2021年7月24日 12時

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