好きな人 ページ15
─────ASide─────
玲奈と座って雑談していた私は、ふと時計を見て慌てて立ち上がった。
「やば、もうすぐ時間だ！」
「ん？生徒会の？」
「そう！ごめん、話の途中だけど行くね。また後で聞かせて！」
急いで教室を出ると玲奈の声が追ってきた。
「おけー！アタシのことは気にしなくてダイジョブだからね！」
こんないい子なのにどうして皆怖がるのだろうとつくづく思う。
生徒会室前まで来ると、中から盛大なため息が聞こえた。
「はあ・・・」
「まったく、狐弾がこのザマなんてね」
羽純先輩の声。ため息をついたのは狐弾先輩なのか。あの狐弾先輩がため息なんて、悩み事でもあるのだろうか。
「自分でもそうだと思うよ・・・」
「自覚はあるのね。で、これからどうするの？今はまだ早いだろうけど、告白するの？しないの？」
告白？
ということは、狐弾先輩は好きな人がいるということだ。一体誰だろう？
誰だとしても、狐弾先輩に好きだなんて言われたら嬉しくないはずがない。
狐弾先輩は返事をしない。
このタイミングを逃せば生徒会室に入れなくなるかもしれないと思い、私は何も聞かなかったふりを装って部屋の扉を開けた。
机に突っ伏していたらしい狐弾先輩が慌てて顔を上げ、こちらに向かって微笑む。
全く変わり身の早い奴ねと羽純先輩の顔が言っているように見えた。
(狐弾先輩の好きな人・・・気になるなあ)
思いはしたが、きっと後輩の私は干渉しないほうがいい。
私はいつもどおり微笑んで言った。
「先輩、お疲れ様です！」
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夕和(プロフ) - sogu508さん» ちょっとそのコメントやめてｗｗｗめっちゃ笑ったｗｗｗｗｗ (2022年11月29日 20時) (
レス) id: 40c359dc38 (このIDを非表示/違反報告)
sogu508(プロフ) - どうも狐弾先輩です。読者の皆さん俺の彼女がお世話になっています。不思議な気持ちですが毎回楽しみです。 (2022年11月29日 20時) (レス) @page15 id: 4549537148 (このIDを非表示/違反報告)
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