検索窓
今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:39,589 hit

その類の見世 ページ27

堕姫「それと」


A『なんでしょう?』


堕姫「あんたは人間時代、どういう暮らしをしてたの?」


突然そう聞かれたので、私は驚いた。堕姫さんが何を意図して聞いたのか、全く分からなかったのだ。


私は、今日会った鬼には両親に虐げられたこと、勘当されたところを鬼になったことしか話していない。だから、私の家が呉服屋だということは黒死牟さん以外知らないのである。


そのことを説明すると、堕姫さんが意外そうな顔をした。私はそんなに呉服屋にいなさそうな顔だろうか。


そう思っていると、思っても見なかった言葉が返ってきた。


堕姫「意外ね・・・あんた綺麗な顔してるから、てっきりアタシと同じ類の見世にいたかと思ってたわ」


A『綺麗?私が?』


綺麗だなんて、言われたのは初めてだ。


しかも、そちらの類の人たちと同じくらいなんて。その中でも上の人に綺麗と言われるなんて。


堕姫「あら、言われたことがなかったの?」


A『は、はい。両親は例の如くだし、二人がたてた噂のせいであまり相手にもしてもらえなかったので』


堕姫「ヤダ、勿体ないわ!」


A『ええ!?』


会った直後なのにべた褒めだ。


私など中の下くらいだと思うのだが、どうやら堕姫さんにも気に入ってもらえたらしい。


堕姫「こんなこと言うのもなんだけどね、あんたは割と才能あると思うわよ」


A『そ、そうですかね』


流石に男性の相手は好まないので、今後そちらの道へ進むことはないと思う。


でも、容姿としても位としても上の鬼がこれだけ褒めてくれたことは、きっと私の中で揺るぎない自信になるだのろう。








〚江戸こそこそ噂話〛

堕姫ちゃんは本気でAを遊郭出身だと思っていたそうです。もしそうならば、協力して人を狩ろうと誘うつもりでした。
会話を見ていれば一目瞭然なのですが、一目で堕姫ちゃんはAを気に入っていました。
上弦の中で唯一の同性なので、Aも堕姫ちゃんを好きになったみたいです。

体内に→←容姿



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
108人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 黒死牟 , 鬼化
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たまき@元夕和(プロフ) - こだぬきさん» そうなんですね!なんだか堕姫ちゃんらしい・・・ (2022年12月29日 16時) (レス) id: d0ef2aa258 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - たまき@元夕和さん» 一度匂い試してみた事あったんですけど、可愛い様な色っぽい様なそんな感じの匂いでしたよ。 (2022年12月28日 21時) (レス) id: df107beb4b (このIDを非表示/違反報告)
たまき@元夕和(プロフ) - こだぬきさん» はじめまして!いつもありがとうございます。そうですね、人間時代はできませんでしたからね・・・。めっちゃわかりますそれ!! (2022年12月28日 19時) (レス) id: d0ef2aa258 (このIDを非表示/違反報告)
たまき@元夕和(プロフ) - 零さん» わかりました、ありがとうございます! (2022年12月28日 19時) (レス) id: d0ef2aa258 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!私個人としては千花ちゃんも鬼になって姉妹仲良く暮らして欲しいなと思ってます。後堕姫ちゃんといえばイメージ香水あるんですよ〜。 (2022年12月28日 19時) (レス) id: df107beb4b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たまき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年7月19日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。