上弦たち ページ23
半天狗「是程頻度の高い招集など初めてだ・・・恐ろしい恐ろしい」
猗窩座「弐と陸がいないとは何事だ。まさかやられたわけではないだろうな?陸など、最近上弦になったばかりではないか」
玉壺「上弦も廃れたものですな、きっとあの方はお怒りで御座います。でもそれもまた良し・・・ヒョヒョッ」
A『・・・』
どうやら、随分と盛大な誤解をしているようだ。
黒死牟「早とちりするな・・・」
困っている私に変わって、黒死牟さんが事の次第を説明してくれた。
玉壺「なんと!あの方がこの小娘を優遇するなど・・・黒死牟殿のご友人だからで御座いましょうか」
半天狗「恐ろしい、これは何かの予兆ではないのか・・・嗚呼恐ろしい恐ろしい」
猗窩座「・・・上弦は今の顔ぶれのまま暫く変わらないと思っていた、当然といえば当然だ」
初対面ですぐ仲良くなれるような相手ではなさそうだが、本音を言うと話せる仲くらいにはなりたい。
私はなんとか言葉を紡いでみた。
A『始めまして、Aといいます。・・・玉壺さん、その壺の模様は綺麗ですね。お手製ですか?半天狗さん、あの方は私に何かしでかせば殺すと仰いました。きっといつもどおりですよ。猗窩座さんも、よろしくお願いしますね』
黒死牟(・・・随分と度胸があるな、位の高い鬼たちを「さん」で呼ぶなど)
黒死牟さんの表情が一瞬変わったのは気になるが、少なくとも私のこの言葉で3人は私に対し悪い印象は持たなかった様子だ。
玉壺「ヒョッ、随分とお目が高い!見込みのある娘だ」
半天狗「ヒィィ・・・」
猗窩座「・・・」
玉壺さんは分かりやすい。
半天狗さんは怯えているように見えるがさっきよりは体の震えが落ち着いたし、猗窩座さんも悪い気はしていないようだ。
この調子でやっていけば、彼らや他の上弦とも仲良くなれるかもしれない。
そう思ったときだった。
鳴女「上弦の弐様のご用事が済みましたので、お呼びします」
べべん。
目の前にもう一人鬼が現れた。
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たまき@元夕和(プロフ) - こだぬきさん» そうなんですね!なんだか堕姫ちゃんらしい・・・ (2022年12月29日 16時) (レス) id: d0ef2aa258 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - たまき@元夕和さん» 一度匂い試してみた事あったんですけど、可愛い様な色っぽい様なそんな感じの匂いでしたよ。 (2022年12月28日 21時) (レス) id: df107beb4b (このIDを非表示/違反報告)
たまき@元夕和(プロフ) - こだぬきさん» はじめまして!いつもありがとうございます。そうですね、人間時代はできませんでしたからね・・・。めっちゃわかりますそれ!! (2022年12月28日 19時) (レス) id: d0ef2aa258 (このIDを非表示/違反報告)
たまき@元夕和(プロフ) - 零さん» わかりました、ありがとうございます! (2022年12月28日 19時) (レス) id: d0ef2aa258 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!私個人としては千花ちゃんも鬼になって姉妹仲良く暮らして欲しいなと思ってます。後堕姫ちゃんといえばイメージ香水あるんですよ〜。 (2022年12月28日 19時) (レス) id: df107beb4b (このIDを非表示/違反報告)
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