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私の妹 ページ2

私はA。どこにでもある小さな町に住んでいる。


私の家は代々呉服屋を営んでいて、綻びた服の修理も承っている。


着物なんてすぐに買えばいいじゃないか。そう思うかもしれないが、そんな単純な話ではない。


勿論金銭面の問題もある。しかし、服というのは人生そのもの、人生の鏡なのだ。


袖口の綻び方、布地の擦れ方一つがその人の人生を物語っている。


更に、中には死んだ家族の形見だという上等な服もある。そんな大事な服を一針一針丁寧に繕うのが私達の仕事だ。


そうすると、当然ながら家では手先が器用な方が重宝されるようになる。




例えば、私の妹みたいに。






千花「姉ちゃんっ」


A『千花・・・』


この子は千花(ちか)、私の妹だ。笑顔が可愛くて、無邪気で、それでいて真面目な大人受けのよい「いい子」。


千花「どうしたの姉ちゃん。考え事でもしてたの?」


対して私は無愛想だ。あまり笑わないし飽き性。極めつけは手先が不器用である。


千花「姉ちゃん?」


A『何』


千花「父ちゃんと母ちゃんが呼んでたよ」


A『ん』


どう見ても愛想が悪くてぶっきらぼうな私。傍から見れば、こんな私にもちゃんと話しかけてくれる千花は優しい子に見えるだろう。


でも、私がこうなったのにはちゃんと理由がある。


母「千花ちゃん、呼んできてくれたの!ありがとうねぇ」


父「せっかく千花が来てくれたんだからもっと早く来い」


そう、周りの大人たちの反応だ。


子供の人生は、大人の一言で簡単に狂わせられる。









〚江戸こそこそ噂話〛

夢主が人として生きたのは江戸時代であり、町民として生まれました。そのため、父や母のことを父ちゃん、母ちゃんと呼んでいます。

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たまき@元夕和(プロフ) - こだぬきさん» そうなんですね!なんだか堕姫ちゃんらしい・・・ (2022年12月29日 16時) (レス) id: d0ef2aa258 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - たまき@元夕和さん» 一度匂い試してみた事あったんですけど、可愛い様な色っぽい様なそんな感じの匂いでしたよ。 (2022年12月28日 21時) (レス) id: df107beb4b (このIDを非表示/違反報告)
たまき@元夕和(プロフ) - こだぬきさん» はじめまして!いつもありがとうございます。そうですね、人間時代はできませんでしたからね・・・。めっちゃわかりますそれ!! (2022年12月28日 19時) (レス) id: d0ef2aa258 (このIDを非表示/違反報告)
たまき@元夕和(プロフ) - 零さん» わかりました、ありがとうございます! (2022年12月28日 19時) (レス) id: d0ef2aa258 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!私個人としては千花ちゃんも鬼になって姉妹仲良く暮らして欲しいなと思ってます。後堕姫ちゃんといえばイメージ香水あるんですよ〜。 (2022年12月28日 19時) (レス) id: df107beb4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年7月19日 6時

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