彼女の正体が何であれ【鬼滅の刃】【遊郭編】

嫌いでも ページ49

人を見かけで判断してはいけない。










そう世間はよく言う。















だけど私は、そうは思わない。















蕨姫は、圧倒的な美貌を誇る最高の花魁だった。

















でも、座敷の外では色々と、「やっていた」んだよね。















殆どの人が蕨姫のことを嫌っていたと思う。



















なのに私が蕨姫を好きでいられたのは、蕨姫の裏の裏を知っていたから。



















ちょっとだけ不器用で、ちょっとだけ優しい、そんな人だって分かっていたから。
















誰にも「嫌いな人」っていうのはいるよね。















だけど、あなたが知らないだけで、その人には意外な一面があるかもしれない。














「嫌い」だから避けるんじゃなくて、「ちょっとはまし」にするために、一度相手と向き合ってみて。













もしいい面を見つけられなかったとしても、その行動こそがあなたを強くしてくれるはずだから。

あとがき→←もう一度

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す