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兄「仮にも上弦だって名乗るんならなぁ、手負いの下っぱ二匹くらい一人で倒せ馬鹿!!」
蕨姫「・・・アンタみたいに醜い奴がアタシの兄妹なわけないわ!!」
やっぱり兄妹だったんだ。
だけど、お兄さんも蕨姫もなんでこんなこと言ってるの?
負けたのが悔しいからだとしてもこんなの違う!
炭治郎さんが宥めようとしたが、二人は炭治郎さんに対しても煩い、どこかに行けと怒鳴るばかり。
やめて。最後くらいは笑って逝こうよ・・・。
A『蕨姫花魁』
私は炭治郎さんと同じように、二人のもとにかがみ込んだ。
蕨姫「・・・なんでアンタがここに来たの?アタシのこんな姿見て楽しいわけ?」
最後まで冷たい
A『もうやめてよ、蕨姫花魁。全部嘘でしょ?そんなの・・・蕨姫花魁はそんな人じゃない』
蕨姫「・・・その「そんな人」なのよ、アタシは」
A『そんなこと言わないで。蕨姫花魁は、確かに多くの人から嫌われてた。これはれっきとした事実だよ。だけど私は、あなたのこと嫌いだなんて思ったことない!』
蕨姫「・・・は」
A『のろまな私をちょっとだけ褒めてくれた。私が襲われてたとき助けてくれた。小さな変化に気づいてくれた。全部全部、蕨姫花魁だけだったんだよ。
蕨姫はちょっと怖いけど、誰よりも優しい人だって、私は知ってる。だから家族思いだってことも簡単に想像つくよ』
炭治郎「Aさん・・・」
A『なのに、最期なのにこうやって争わないで。お願い・・・蕨姫花魁・・・』
ここまで言って、私は泣き崩れた。
蕨姫花魁はそんな私を見つめていたが、少しだけ笑って口を開いた。
蕨姫「・・・その目、その表情・・・アンタにも弟か妹がいるんでしょ?
アンタは鈍臭くて、見てて何度イライラしたことか。だけど、アタシに何を言われても我武者羅に頑張ってるアンタに・・・なんて言うか、感化されたんだろうね。
アタシは兄妹の中では妹。アタシから見てもアンタは、いい姉なんじゃない?だからああやって面倒みてあげたのよ」
A『わら・・・び・・・っ』
蕨姫「アンタは絶対いい遊女になれる。アタシの目に狂いはないわ。精々精進しなさい・・・
.
.
・・・A」
A『今・・・私の名前・・・!?』
私の声が届く前に、蕨姫花魁は塵となって消えた。
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夕和(プロフ) - 語彙力無のネコさん» コメントありがとうございます!堕姫ちゃん可愛すぎるから、本編よりもっと好印象にしちゃいましたw (2022年10月8日 21時) (レス) id: 5def6d75b1 (このIDを非表示/違反報告)
語彙力無のネコ - 最高(*`ω´)b最高最高最高!夢主ちゃんも堕姫ちゃんも可愛すぎぃッッッ!!!♡ (2022年10月8日 21時) (レス) @page19 id: e04f466ec6 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 青白の狼さん» それいいですね! (2021年11月23日 23時) (レス) @page48 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
璃亜那(プロフ) - 青白の狼さん» 今の予定だと話が入らないので、続編で入れますね!素晴らしい案ありがとうございます! (2021年11月16日 13時) (レス) id: 0456b1597f (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 蕨姫パイセン・・・ただ倒すだけでなく、転生後の友情物語もあったらいいなー。 (2021年11月16日 13時) (レス) @page35 id: eebaad3e1e (このIDを非表示/違反報告)
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