派手派手 ページ34
A『・・・どうしよ』
誰もいない部屋で、私は呟いた。
胡月はもう探してくれないだろう。私があんなことを言ったのだから当然だ。
これで、見つけられる確率は更に下がった。
かといって諦めることもできない。
ここで諦めたら、もう二度と善逸くんには会えない気がした。
A『私一人でも、頑張るんだ』
私は立ち上がった。
その時、屋根の上で何か物音が聞こえてきたような気がして私は動きを止めた。
よく聞くと、話し声のようにも思われる。
A(何を話してるんだろう・・・屋根ってことは、「鬼殺隊」の仲間かも)
私はそう思い、耳を澄ませた。
─────善逸は来ない────
突如として聞こえてきた、私が探していた相手の名前。
私は部屋の窓に駆け寄り上を見た。
A『!?』
屋根の上には誰かいた。
声の数的に三人だろう。
「善逸が来ないってどういうことですか?」
「俺は嫁を助けたいが為にいくつもの判断を間違えた。善逸は今行方知らずだ・・・昨夜から連絡が途絶えてる」
ここまで聞いて私は唾を飲み込んだ。
蕨姫が鬼だってこと、なんとかして伝えなければ。
A『・・・あのっ!!』
私は身を乗り出し叫んだ。
A『私、ちょっとだけ情報知ってます!善逸くんの行方は知らないけど・・・ちょっとだけ!』
「「「!?」」」
息を飲む声が聞こえた後、私の体を金色の腕輪をつけた腕が引っ張り上げた。
「一体何を知っているんだ?」
私を引っ張り上げた腕の主が聞く。
その姿を見て私はぴんときた。
前に善逸くんがキレていた相手だ。
確かに凄く顔がいい。それに・・・
・・・派手だ。
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夕和(プロフ) - 語彙力無のネコさん» コメントありがとうございます!堕姫ちゃん可愛すぎるから、本編よりもっと好印象にしちゃいましたw (2022年10月8日 21時) (レス) id: 5def6d75b1 (このIDを非表示/違反報告)
語彙力無のネコ - 最高(*`ω´)b最高最高最高!夢主ちゃんも堕姫ちゃんも可愛すぎぃッッッ!!!♡ (2022年10月8日 21時) (レス) @page19 id: e04f466ec6 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 青白の狼さん» それいいですね! (2021年11月23日 23時) (レス) @page48 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
璃亜那(プロフ) - 青白の狼さん» 今の予定だと話が入らないので、続編で入れますね!素晴らしい案ありがとうございます! (2021年11月16日 13時) (レス) id: 0456b1597f (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 蕨姫パイセン・・・ただ倒すだけでなく、転生後の友情物語もあったらいいなー。 (2021年11月16日 13時) (レス) @page35 id: eebaad3e1e (このIDを非表示/違反報告)
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