炭治郎の裏話 ページ19
「炭ちゃん、この荷物運ぶの手伝ってくれない?」
「炭ちゃん!ちょっと来て、いいもの貰ったの!」
「炭ちゃーん」
炭子『今行くよ!』
俺は炭治郎。今は炭子!ここ、ときと屋の見習い遊女だ!
どうしてかは分からないけど、俺はいつもたくさんの人に呼ばれる。
色々な人に必要とされることはとても嬉しいけれど、どうしてそこまで頼りにしてもらえるのか気になるから、俺は鯉夏さんに聞いてみることにした。
鯉夏さんというのは、ときと屋の中でも特に美しい花魁だ。
更に優しい人なのだから、才色兼備な本当にすごい人だとつくづく思う。
炭子『あの、鯉夏さん!一つ聞いてもいいですか』
鯉夏「どうしたの?」
振り向く鯉夏さんの姿は、それだけで絵になる。
炭子『実は・・・』
俺は疑問に感じていたことを全て鯉夏さんにぶつけた。
すると鯉夏さんは、ぽかんとした後くすりと笑ったのだ。
炭子『え・・・私、何か変なこと言いましたか?』
鯉夏「ううん、そうじゃなくてね。炭ちゃんが疑問なんていうから何かと思ったら、そんな単純なことだったなんてと思ったらつい」
・・・まさか単純だったとは。。
炭子『あ、あの、どうしてか教えてもらえませんか・・・?』
鯉夏「ふふ、もちろん。あなたはその明るい人柄や優しさ、異常に強い力によって信頼されてるのよ」
炭子『え?』
鯉夏「炭ちゃんは話してて本当に楽しいし。それに、ほら、ここって女の人ばかりじゃない?だから力が弱い人ばかりで、思い荷物を運ぶのはとても大変だったけれど、炭ちゃんみたいに力が強い子が入ってくれたお陰で誰もがあなたに感謝してるんだと思うわ」
炭子『そうなんですか・・・でも私、力強いんですかね?』
鯉夏「強いわよ!普通あれくらいの荷物は一人で運べないわよ」
炭子(俺の力は異常なのだろうか・・・)
鯉夏「だから炭子ちゃん、ここに入ってきてくれてありがとうね」
炭子『鯉夏さん・・・』
俺がここに来たのは、宇髄さんの奥さんを見つけるため・・・任務のためだった。
だけど、こうして感謝してくれる人がいる。
任務としてだけじゃない、他の意味でもここにもう少しここでこうしていたい。
そんな鬼殺隊員としてあるまじき考えが一瞬脳内でくすぶった。
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夕和(プロフ) - 語彙力無のネコさん» コメントありがとうございます!堕姫ちゃん可愛すぎるから、本編よりもっと好印象にしちゃいましたw (2022年10月8日 21時) (レス) id: 5def6d75b1 (このIDを非表示/違反報告)
語彙力無のネコ - 最高(*`ω´)b最高最高最高!夢主ちゃんも堕姫ちゃんも可愛すぎぃッッッ!!!♡ (2022年10月8日 21時) (レス) @page19 id: e04f466ec6 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 青白の狼さん» それいいですね! (2021年11月23日 23時) (レス) @page48 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
璃亜那(プロフ) - 青白の狼さん» 今の予定だと話が入らないので、続編で入れますね!素晴らしい案ありがとうございます! (2021年11月16日 13時) (レス) id: 0456b1597f (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 蕨姫パイセン・・・ただ倒すだけでなく、転生後の友情物語もあったらいいなー。 (2021年11月16日 13時) (レス) @page35 id: eebaad3e1e (このIDを非表示/違反報告)
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