彼女の正体が何であれ【鬼滅の刃】【遊郭編】

鬼殺隊 ページ12

鬼殺隊。


それは、鬼を滅するために形成された政府非公認の組織である。


鬼殺隊を支える九人は”柱”と呼ばれており、今回我妻善逸はその柱の一人と同期でもある一般隊士二人と共に、ここ遊郭へやってきた。


そして、善逸ら一般隊士は、遊郭の内情を知るために遊女として潜り込んだという。



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それらを聞いて私は暫く黙り込んだ。


A『・・・そう・・・なんだね・・・。そんな事情が・・・』


善逸「うん・・・今まで嘘吐いててごめん」


謝る善逸くんがなんだかとてもかわいらしくて、私は思わずくすりと笑ってしまった。


善逸「え、な、何？」


A「フフ、ううん。しおらしい善逸くんがかわいいなって」


善逸「か、かわっ・・・！？」


善逸くんは顔を真っ赤にさせた。やっぱりかわいい。


その後も私達は暫く話していた。




ふと気づくと、かなり時間が経っていたようで、私は慌てて立ち上がった。


A『そろそろ行かないと！』


善逸「そっか、もうそんな時間なんだね・・・。また時間があったら色々話そう」


A『うん！・・・勝てるといいね』


善逸「ありがとう」


命を掛けた戦いで勝てたとしても、生き残る保証はない。


でも、なんとかして善逸くんにはここから生きて帰って欲しい。そして、また会いに来て欲しい。


そんな気持ちが、心の奥底で燻っていた。

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