鬼だ ページ28
善逸Side
善逸(なんか俺、自分を見失ってた・・・)
俺は我に返って思った。
善逸(俺は宇随さんの奥さん、雛鶴さんを探すんだったよ。三味線と琴の腕を上げたってどうしようもないだろうよ)
でもなと心の声は続く。
善逸(どうしよ。ずっと聞き耳立ててたんだけど雛鶴さんの情報ないぞ?二日前に死んだのって楼主の奥さんかな・・・皆暗いし口が重いな)
そう思いつつ周囲に耳を澄ませてみた。
すると・・・
【ひっくひっく・・・ぐすんっ】
善逸「一大事だ、女の子が泣いてる」
泣いてる子を放っておくことなんて、俺にはできないッ!!
泣いている女の子は、かなり散らかった、しかしそこらの遊女の部屋に比べ豪華な部屋にいた。
俺が慌てて駆け寄り、どうしたのと声をかけたとき。
蕨姫「アンタ人の部屋で何してんの?」
冷たい声が後ろから響いた。
善逸(鬼の音だ・・・今後ろにいるのは鬼だ。人間の”音”じゃない!声をかけられる直前まで全く気づかなかった。こんなことある?)
さらに恐ろしいことが頭をよぎる。
善逸(これ上・・・上弦の鬼じゃないの?音ヤバいんだけど、静かすぎて逆に怖いんだけど・・・)
蕨姫「チイ・・・耳が聞こえないのかい」
俺が答えないためか、その鬼は舌打ちをした。
「わ・・・蕨姫花魁・・・その人は一週間くらい前に入ったばっかりだから・・・」
蕨姫「はあ?だったらなんなの?」
蕨姫花魁・・・確かAちゃんが、皆怖い人だって誤解してるけど本当は優しいって話していた人だ。
俺は耳がいいから、心で何を考えているか分かる。
その人に出会ったら優しいところを聞き出してみせると思っていたけれど、彼女は鬼だ。できるはずがない。
その物言いに、泣いていた女の子と後から来た女の子はへたり込んだ。
俺だって、怖くて仕方ない。
だけどここで逃げるわけにはいかない。女の子を助けないと!
善逸「勝手に入ってすみません!部屋がめちゃくちゃだったし、あの子が泣いていたので・・・」
蕨姫「不細工だねお前。気色悪い・・・死んだほうがいいんじゃない?」
蕨姫花魁は冷たい目で俺を睨んだ。
蕨姫「何だいその頭の色!目立ちたいのかい?・・・部屋は確かにめちゃくちゃだね、片付けとくように言ったんだけど」
そこまで言うと、蕨姫花魁は女の子に向き直る。
何をするつもりなんだ・・・?
【時制が狂っているためセリフを一部変えています。ごめんなさい】
218人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕和(プロフ) - 語彙力無のネコさん» コメントありがとうございます!堕姫ちゃん可愛すぎるから、本編よりもっと好印象にしちゃいましたw (2022年10月8日 21時) (レス) id: 5def6d75b1 (このIDを非表示/違反報告)
語彙力無のネコ - 最高(*`ω´)b最高最高最高!夢主ちゃんも堕姫ちゃんも可愛すぎぃッッッ!!!♡ (2022年10月8日 21時) (レス) @page19 id: e04f466ec6 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 青白の狼さん» それいいですね! (2021年11月23日 23時) (レス) @page48 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
璃亜那(プロフ) - 青白の狼さん» 今の予定だと話が入らないので、続編で入れますね!素晴らしい案ありがとうございます! (2021年11月16日 13時) (レス) id: 0456b1597f (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 蕨姫パイセン・・・ただ倒すだけでなく、転生後の友情物語もあったらいいなー。 (2021年11月16日 13時) (レス) @page35 id: eebaad3e1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ