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元号 ページ10

黒死牟「元気で・・・やっているようだな・・・」


私の表情を見て、黒死牟さんが言う。


A『お陰様で!・・・黒死牟さんがいなかったら、千花をここまで大事だと思えることもなかったと思うし、今みたいに笑うこともできませんでした』


黒死牟「・・・そうか・・・」


しみじみしたことを言うな、と黒死牟さんの目が言っている。


最初は感情がわかりにくい人という印象だったが、親しくなればそうでもないらしい。


黒死牟(人間時代、両親に苦しめられ妹の存在に引け目を感じていたときも、Aは妹のことは少しも悪く言わなかった。・・・きっと、その時からお前は妹のことを大事と思っていたはずだ)


黒死牟さんが心の中でそう思っていることなどいざ知らず、私は座り直す。


黒死牟さんも私の隣に腰を下ろした。


初対面のときからずっとそうだが、黒死牟さんには無駄な動きが一切ない。戦闘時だけでなく、今のような些細な動作のときでもだ。


人間時代は戦国時代の武士だったというが、相当腕の立つ剣士だったのだろうと思う。


千花も隣に座るよう黒死牟さんが促した。


いつの間に彼らが仲良くなったのかわからないが、何にせよ友人と妹が仲良くしているのを見るのは私としても嬉しいことである。


黒死牟「どうだ・・・血鬼術の具合は・・・」


A『かなり操れるようになってきました!そうそう、千花が新しく技を生み出したんですよ』


千花「そうなんです!自分の血を大量に消費するので、あまり使いたくはないんですが・・・」


A『いわば最終奥義、みたいなものかな』


千花「それは大げさすぎない?」


A『そうかなあ』


わいわい騒いでいる私達を見て、黒死牟さんが目を細めている。


なんて平和なんだろう、とふと思った。


ご存知の通り人間は脆い。


私達鬼のように怪我が瞬時に回復することはなく、一度怪我をすればそれを抱えたまま戦わなければならない。


人間に殺される鬼だってたくさんいるが、それは底辺の鬼ばかりだ。


無惨様や黒死牟さんをはじめとした上弦の鬼たちは、絶対に負けたりしない。


鬼は、強いんだ。







でも、世間は人にとってだけでなく、鬼にとっても甘いものではない。


そのことを、私はまだ知らなかった。


そういえば、少し前に天皇が死んだらしい。元号も変わった。


昔とは違い、一人の天皇につき一つの元号しか与えられないそうだ。


新しい元号は確か・・・








「大正」

雲取山→←指貫



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緋月 - たまきさん» うまかった!(^^) (2023年2月21日 13時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» あねwwならよかった (2023年2月21日 12時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» まぁ、2つ食べれたからよかったんだけどねw (2023年2月21日 8時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» 忘れるな!?当日に忘れるな!!w (2023年2月21日 7時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» ありがとう!🐜ケーキは今朝食べた。昨日は忘れてたらしい (2023年2月20日 15時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年12月31日 18時

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