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敵襲 ページ19

暫く時間が経った。


長かったようにも思えるし、ほんの一瞬のことだったような気もする。


ふと嫌な感じがして、私はその場から立ち上がった。


寝転んだままの千花が、不思議そうに私を見つめる。


千花「どうしたの姉ちゃん」


言いかけた千花の顔が強張った。


素早く立ち上がり、私の隣に並ぶ。


五感を総動員して意識を集中する。


───来た。


素早く戦闘態勢を取ると、鋭い攻撃が私を貫こうと襲ってきた。


体を翻し、躱す。


・・・この動き、悪くない。


攻撃を仕掛けた人物が、私達の目の前に降り立った。


「あれ、結構今日は調子いいと思ったのに」


避けられたのに随分あっけらかんとしている。


十中八九一般隊士だろうが、その余裕はどこから来るのか教えてほしい。


A『こんばんは、鬼狩りさん。いきなり攻撃してくるなんて、びっくりだよ』


くすっと笑いながら言う。


隣の千花が緊張を解いたのが分かった。


戦いをする上で緊張は命取りだ。身体をうまく動かせなくなり、致命傷に繋がる。


「自分から挨拶してくる鬼は珍しいな」


少々意外そうにその鬼狩りが呟いた。


しかし、その表情はすぐに戻る。


「まあ俺には関係ないか。どうせお前らは俺に殺されるんだし、余裕ぶっこかないほうがいいよ」


淡々としているのに、どこか癪に障る言い方だ。


別に「自分が勝つ」と言っていることに対してのことではない。


逆に、敵を前にして「自分負けるかも」なんて弱音を吐く者がいるとしたら教えてほしい。


民間人などの遊戯のような真剣でない遊びのときはそれで問題ないと思う。


しかし、私達の場合は命がかかっている。”お遊び”とは違うのだ。


「にしても、姉妹で鬼か。群れてる鬼には初めて出会ったなぁ」


私達がむっとしていることを知ってか知らずか、その鬼狩りは喋り続けている。


A『そうかもね。まあ、私達はあの方に目をかけてもらってるから』


正確には昔私が人間の千花と会うことを許可されていたときの話だが、鬼は普通群れることを許されていない。これくらいの嘘なら良いだろう。


「そう言う鬼、大勢いるんだよね。自分は十二鬼月じゃないけど特別扱いだ、って自慢げな鬼。ま、皆俺が殺しちゃったからどうせ嘘か勘違いだったんだろうな」


千花「あ、私そういう鬼見たことある」


ずっと黙っていた千花が、やっと口を開いた。


口調からして十分落ち着いている。


良い兆しだ。

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緋月 - たまきさん» うまかった!(^^) (2023年2月21日 13時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» あねwwならよかった (2023年2月21日 12時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» まぁ、2つ食べれたからよかったんだけどねw (2023年2月21日 8時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» 忘れるな!?当日に忘れるな!!w (2023年2月21日 7時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» ありがとう!🐜ケーキは今朝食べた。昨日は忘れてたらしい (2023年2月20日 15時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年12月31日 18時

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