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匂い ページ1

私がまず感じたのは、その嗅ぎ慣れた匂いだった。
















堕姫さんと妓夫太郎さんは、兄妹の絆で柱を殺った。


そんな二人の姿が、千花や私と重なったのだ。


私は上弦どころか下弦に入れるくらいの実力も持ち合わせていないし、千花はそもそも鬼ですらない。


それでも、何故か重ねてしまった。


そして、”久しぶりに”会いたくなった。


千花に会ってからまだ一周間しか経っていない。でも、それがまるで随分前のことのように感じていた。


かつては嫌でも一緒にいたのだから、当然といえば当然である。


私は以前のように、千花の家の屋根に降り立った。


・・・正直に言うと、その匂いはここに来る前から感じていた。


でも、千花とそれに関係があるわけがない。そう自分に言い聞かせ、知らない振りをしていたのだ。


しかし、その匂いは明らかに自分の真下、千花がいるであろう場所から漂ってくるものだった。


それに気づき、嫌な汗が背中を伝うのを感じる。


嫌と言うほど何度も嗅いだ匂い。


でも、嫌いな匂いではなかった。好きと言い切ってしまうのは、それはそれでおかしいかもしれないが。


そして、それは私が人間だった頃には一切関わり合いがなかった。


ごくり、と私は唾を飲み込んだ。


下に音もなく降りる。


本当のことを言うと、降りたくなかった。


降りれば、私の予感が的中してしまうという確信があった。


いや、予感という言い方では、私が今感じているものに比べぼんやりしすぎているかもしれない。


ともかく、どうしてもそれを認めたくなかった。


でも、認めなければ後悔することだって目に見えていた。




襖は閉まっていた。


僅かな隙間さえもない。


前ここに来た時はそれは空いていて、中の様子がよくわかった。


でも、閉まっていても漂ってくるあの匂いが、中で何が起こっているかを明確に表しているような、そんな気がした。


大きく深呼吸をし、襖に手をかける。


匂いがきつくなった。


それを感じるが速いか、私は襖を勢いよく開けた。


目に入った光景を見て、愕然となる。


ああ、


思っていた通りだった。


人を殺ったときに鼻孔をくすぐる匂い。


甘ったるいような、それは血の匂いだった。

鮮血→



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緋月 - たまきさん» うまかった!(^^) (2023年2月21日 13時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» あねwwならよかった (2023年2月21日 12時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» まぁ、2つ食べれたからよかったんだけどねw (2023年2月21日 8時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» 忘れるな!?当日に忘れるな!!w (2023年2月21日 7時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» ありがとう!🐜ケーキは今朝食べた。昨日は忘れてたらしい (2023年2月20日 15時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年12月31日 18時

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