【るろうに剣心】似た者同士【瀬田宗次郎】

痛む心の傷 ページ10

〜主人公side〜

……剣心や佐之助何してるかな？

京都か。あの時以来だなぁ。私の、初恋の人と遊びに行ったことがあったから。

あの人は、覚えてるかな？……それはないか。

……でも、私はずっと、忘れるつもりはないし、昔から、今でも、ずっと好きだけど……。

もう、会うこともないんだろうな。そう思うと、名前くらい聞いとけばよかった。もっと、お話したかった。

……今になって、後悔してきた。バカだ、私。

薫「どうしたの、Aちゃん。悲しそうな顔してるけど……。」

A「えっ！ごめんなさい、何でもないです。心配かけちゃってすいません、薫さん。」

薫「……なら、いいんだけど。何かあったら言ってね！私、相談に乗るから。」

薫さんにはばれてるのかな。それはないか。

でも、優しいな。……だから、剣心も薫さんのこと好きなのかな？まだ、好きかどうかわからないけど。

弥彦「なあなあ。甘味処行こーぜ。俺、腹減った〜。」

薫「何いってるのよ、弥彦。剣心探すんだから、無理よ。そんな暇ないわ。」

私も、甘味処行きたいな。

A「ねえ。薫さん。私がお金出すから、甘味処行こうよ。私も、甘いもの食べたい！」

薫「……払わなくていいわ。私が出すから。Aちゃんが行きたいなら、行きましょ。」

弥彦「さっすがA！俺の一番の理解者だな！薫とは大違いだ！」

薫「何ですって？！私がお金出すんだから、生意気な事言わないの！」

〜甘味処〜

A「ん〜。美味しい……。」

薫「……ねえねえ。Aちゃんって好きな人とかいるの？」

A「ｹﾞﾌｯちょ、ちょっといきなりどうしたんですか、そんなこと聞いてきて。」

弥彦「確かに、誰だろ。気になる〜。」

A「まだいるとも言ってないけどね……。」

薫「……まさか、剣心じゃ無いわよね？」

A「それはないですよ。小さい頃好きだった人ならいました。」

いきなりこんな話か。……心の傷が痛むよ。

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