【るろうに剣心】似た者同士【瀬田宗次郎】

思い出せそうで思い出せない ページ12

〜宗次郎side〜

……何となく、僕のとっても小さい頃の事を思い出していた。


そういえば、同い年の女の子と仲良かったな……


とっても、大事な人だった気がするのに、思い出せない。



顔も、性格も、君の事。



でも、一緒に京都に行ったことだけは、まだ昨日の事のように覚えている。



不思議だなぁ。


でも、これ以上この事を考えると、僕が僕で無くなってしまうような気がしてならなかったから、止めておいた。

宗次郎「志々雄さん、戻りました。……あの、刀折っちゃったんですよね…。すみません。」

真実「ああ。刀位いいさ。それより、緋村抜刀斉と戦ってどうだった？」

宗次郎「それはもう、強かったですよ。とても。けど、志々雄さんほどでは無かったですけどね。」


真実「当たり前だ。俺には勝てねーよ。第一人きりを止めたなんてほざいてるんだからよぉ。」

宗次郎「……次は、僕でも勝てますかね？」

真実「ああ。お前に、天剣と感情欠落が揃っている限り緋村は宗次郎に勝てない。」

宗次郎「そうなんですか。じゃあ、勝たないとですね！」

真実「まあな。そうだ宗次郎。大至急、十本刀を呼び出してくれないか？」



宗次郎「分かりました。」


真実「……その時に、船の手配もよろしくな。」



宗次郎「分かりました。お土産、もって帰りますね？」

これからの事→←私と彼と京都と

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す