私と彼と京都と ページ11
薫「その、昔好きだった彼の話、してよ。」
A「……いいよ。」
ー過去編ー
私は当時、5才。神奈川に住んでいた。ここら辺には、私と年が近い人が居なくて、いつも１人で遊んでいた。
私が遊べるのは、当時18才だった、近くの道場のお兄さんだけで。
……お兄さんには、よく剣術を教えてもらっていた。
……彼と出会ったのは、そんなときだった。
彼「ねえ。君、１人なの？僕と、遊ぼうよ。」
彼は、ふわりと優しい、年は私と変わらなそうなのに、大人びた顔で笑った。
……それに、私はひかれたのだ。
A「うん！遊ぼう！」
私も、自分なりに精一杯の笑顔を作った。
A「私、5才。あなたは？」
彼「僕も、5才だよ。」
A「同い年なんだ！私、同い年のお友達初めて！」
その時は、本当に嬉しかった。
彼「僕も、初めてで、嬉しい。よろしくね？」
それから毎日、彼と会うようになった。
ある日。彼が急に、言い出したことは。
彼「僕と、京都に行ってみない？きっと、楽しいよ。」
A「いく！楽しみー！」
さすがに、子供だけでは行けないので、道場のお兄さんと一緒に行った。京都は、楽しかった。
その時、不意に彼は、呟いた。
彼「…このまま、君とずーっと遊んで、過ごしていきたいな。」
A「私も！あなたの事、大好きだよ！」
彼「ふふっ。ありがと。」
この時は、私は彼と相思相愛だと思っていたから、嬉しかった。
しかし。
神奈川に帰って来た、ある日の事。
彼「ねえ。君に、これあげる。」
そう言って彼がくれたものは、可愛いかんざしだった。
A「いいの？ありがとう！」
それから、彼と会うことはなかった。私は、彼にさよならも言われなかったのが悲しかった。
きっと、あれが彼なりのさよならだったんだろう。
ー過去編終了ー
A「みたいな事があったんです。」
薫「……いい話ね！彼に貰ったかんざしは？」
A「今は、大事にしまってあります。」
薫「そう。また、彼と会えるといいわね。」
A「はい、そうですね……」
本当に、会いたい。今でも、あなたが大好き。例え、あなたが嫌いでも……
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はるか(プロフ) - 飛鳥さん» ありがとうございます！頑張っていきたいと思います。 (2014年10月2日 18時) (
レス) id: 85c5d33bca (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 更新頑張ってください！！楽しみに待ってます (2014年10月2日 17時) (レス) id: 24a1f08e22 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - ゆりさん» ありがとうございます！宗次郎は、もうそろそろ出てくるはずです！ (2014年10月1日 7時) (レス) id: 85c5d33bca (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 宗次郎が大好きなのですごく嬉しいです(^^♪はるかさん！これからも更新頑張ってください！楽しみにしています☆早く宗次郎出てこないかな(≧▽≦) (2014年9月30日 22時) (レス) id: 2d90792aa3 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 亀梨みゅうたろうさん» ありがとうございます！はい、頑張ります！ (2014年9月25日 7時) (レス) id: 85c5d33bca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか | 作成日時：2014年9月23日 20時
