人造少年 ― Re start ― 【ハイキュー！！】【男主】【完】 (ページ10)

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人造少年が9人ページ10

ー語り手サイドー

ードスッ

鈍い音をたてて机に置かれた大きな段ボール

重労働は機械仕掛けの少年にとっても嫌なものらしく、

［ふぅ］と゛人間゛らしくため息をつく。

ーそれにしても．．．

少年は誰もいないラボの一室でつい先程のことを思い出す。

「おー、お前がA？」

「いらっしゃい．．．」

国見にいわれた通りに所長室に向かった彼は黒尾と所長補佐の孤爪と対面した。

［はい。荷物を受け取りに．．．］

「そーれにしても！似てんなぁ」

黒尾が彼の肩に腕をまわし、ニヤリと微笑んだ。

「あの国見がねぇ。皆、そりゃ驚いた。」

［あの］

何を言われているのか判断できず、困ったよう自身の肩にかけられた黒尾の手を見る少年。

「あれ？もしかして、お前、知らない．．．？」

パッと手を少年の肩から離す。

［なにを．．．］

「クロ」

少年の言葉に被さった黒尾を止める孤爪の声はいつもより低い。

［．．．？］

少年は二人の間で困惑しているだけで、

沈黙がしばらく続く

「あぁ、そうだったな。わりぃ」

「そうそう。コレ持ってけ」

段ボールが疑問とともに少年の腕にのしかかった。

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ではこれにて！！