人造少年 ― Re start ― 【ハイキュー！！】【男主】【完】 (ページ2)

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人造少年が1人ページ2

基本的に語り手サイドです！

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ーパチ

電子音が鳴り響く研究所のラボの一室で目を覚ました少年はゆっくりと起きあがり、もの珍しそうに辺りを見渡した。

「あぁ、起きた？」

声がする方へと視線を送りぼやけて見えるソレに焦点を合わせる。

［データ認識中．．．マスター設定されています。国見英 20歳、身長．．．］

「あー、いいよ。」

少年の発言を手で制したのはこのラボの持ち主、国見英。

「おはよ。気分は？」

［おはようございます、マスター。気分、と言われましても．．．全データ、健全です。ご安心を。］

「そっか。」

サラサラと資料に何やら書き出していく国見を横目に少年は不思議そうに自身の体を凝視している。

「ん？どっか可笑しい所でもある？A、」

［A、とは？私は人型ロボット623番です。］

「それは長いし、実験段階の仮の番号だから。お前は今日からA。で、なにか可笑しい所は？」

国見はかけていた眼鏡を外し、グッと伸びをした。

［いえ、異常なしです。A．．．ですか。いい名前ですね。ありがとうございます。］

「へぇ。お世辞？」

少し驚いた様子を見せる国見に対し少年はコテンと首をかしげる。

［はい。社会教育プログラムを参考にしました。］

「素直だね」
国見はさらに資料を書き足す。

「社会教育プログラム．．．赤葦さんのか。なるほど。あ、A、もう動ける？これからプログラムをチェックしたいんだけど」

［はい。問題ありません。］

人造少年、始動＿＿