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9冊目 小狼さんより(英) ページ9

※同じ世界に英帝と英がいます。
英帝→アーサー船長
英→アーサー
―――――
英帝side


海…、俺には見慣れた風景だが、
目の前のAにして見れば、
それは未知の世界なのだろう。


目の前の病気の彼女の目には、
ぐるぐると大げさなくらいの
包帯が巻きつけられてある。


町はずれのこの家は、
A以外の誰もいなくて、少し寂しい。


少し前までの事だが。


「A、大丈夫か?」


アーサー…、俺の分身みたいな存在。
まぁ実際はそれよりもっと複雑だが、
その話はまたの機会に。


「また来てたのか、船長」


アーサーはさも興味が 無いとでも言うような顔で、
俺の前を通りすぎる。
手に持っているのは食べ物らしきもの。
ベッドで寝ているAの隣に座ると、
Aに声をかけた。


「A、飯だぞ」


「…―――潮の香りがする。
アーサー船長が来てるんですか?」


「…食わなきゃ病気は治んねぇぞ」


「食べたって治りませんよ、
この目も見えなくなってしまって、
腕も、足も、感覚がないんですもの…」


俺がまた船でいなかった間に、
また少し彼女はやつれた様だ。


「アーサー船長、また海の話を聞かせて下さい」


海という物を見たことが無い彼女。
Aは生まれたときからの持病のせいで、
親からは見はなされ、どこにも行かずに育ってきた。


俺がAを見つけたのは、山賊に絡まれたとき。
戦うのが面倒になったので、
空き家に逃げ込んだのだが、空き家じゃなかった。


優しい彼女の心に触れた俺は、
ちょくちょくこの小さな家に通う様になった。


いつの間にか好きになっていたのかもしれない。


俺の海での話を聞き終えると、
必ず彼女は、一言言う。


「一度でいいから、海を見たい」


ぐっと言葉を飲みこむ様にいうA。
そして俺とアーサーも言う。


「絶対に見せてやる」
――――
小狼さんリクエスト!
なんか船長って響か好きです。
一回言わせたかった…!
ど、どうでしょうか!
リクエスト通りになってるといいんですが…。

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設定タグ:カレハ , ヘタリア , オーダーメイド   
作品ジャンル:アニメ
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幸せすギルあっちゅん(プロフ) - カレハさん» 珍しいか?(笑)マジかwwwいいぜ!裏切ってみろよ(笑) (2015年10月29日 0時) (携帯から) (レス) id: 9a65b8c3df (このIDを非表示/違反報告)
カレハ(プロフ) - 幸せすギルあっちゅんさん» あっちゅんから方言が出た!!珍しぃ...。まぁ、今書いてる方の小説でも裏切らせてもらう!! (2015年10月28日 23時) (レス) id: 3f03be5c9e (このIDを非表示/違反報告)
幸せすギルあっちゅん(プロフ) - カレハさん» よぅわからんばい(笑) (2015年10月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 9a65b8c3df (このIDを非表示/違反報告)
カレハ(プロフ) - 幸せすギルあっちゅんさん» なんか楽しいじゃん!この…裏切られた感がたまらねぇ…!! (2015年10月28日 23時) (レス) id: 3f03be5c9e (このIDを非表示/違反報告)
幸せすギルあっちゅん(プロフ) - カレハさん» ドSかよwwwww (2015年10月28日 18時) (携帯から) (レス) id: 9a65b8c3df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カレハ | 作成日時:2015年7月25日 23時

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