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38冊目 小狼さんより(英帝) ページ38

半年ほど前、この街に引っ越してきた。
田舎町から引っ越してきたので、
港のこの町で見るものは、私にとって何もかもが新鮮だった。


沢山屋根を連ねる家も、
のんびり昼寝をする野良猫も、
人でにぎわうバーも、


港に到着した海賊船も。


いきなり港についた海賊船の船長は
宣言した。


「以後、この町を俺の支配下におく。
異論は認めない、以上」


それだけ言うと、沢山の人が船から降りてきて、
食べ物を船に積んだ。


町の人は何が何だかわからないという顔をして、
なされるがままになっていた。


早くここから逃げないと。
帰らないと…。


そう思って、逃げようと背を向けたとき、


「頭!怪しい女が!!」


一人がそう叫ぶと、
私は急に浮遊感に苛まれた。


誰かが担いでるんだ、私の事を、肩で。
金髪で、綺麗なグリーンアイ。
・・・
思えば出会いは最悪だった。


「何考えてるんだ?」


「アーサー…。別に、何でもないよ。
ただ、私達が出会った時の事を考えてただけ」


納得したような顔のアーサー。
すると、思いだした様に懐から箱を取りだした。


「ほら、今日のプレゼント」


「今日の、っていうか、3か月ぶりの、だよね」


船に乗っている、海賊のアーサーとは、
普通の恋人達の様に毎日会うという事ができなくて、
遠距離恋愛だった。


「プレゼント」とは
私が寂しくない様にアーサーは会うたび、
プレゼントをくれるようになった。
それが習慣になっただけ。


前に、私の家へ来たのは、3か月前。


アーサーが渡した箱を開けると、
小さな小箱が入っていた。


箱の中に箱…。


「Aに海賊をしてほしいわけじゃないが…、
一緒にいたい…、とは思ってる」


更にその箱を開ければ、指輪。


「危険な目にもあうかもしれないし、
会えない日も沢山ある。
それでも、俺を選んでくれるなら…、受け取ってくれ」


「…浮気しない?」


「ばーか、俺の台詞だ」


「じゃぁ、受け取ってあげる」


フッと笑った顔に、アーサーは、
ありがとう、と呟いた。
―――
小狼さんより
た、楽しいぃいいいっ!!
これ、書いててめっちゃ楽しいww
小狼ちゃんwww先生はやりましたよ!

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設定タグ:カレハ , ヘタリア , オーダーメイド   
作品ジャンル:アニメ
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幸せすギルあっちゅん(プロフ) - カレハさん» 珍しいか?(笑)マジかwwwいいぜ!裏切ってみろよ(笑) (2015年10月29日 0時) (携帯から) (レス) id: 9a65b8c3df (このIDを非表示/違反報告)
カレハ(プロフ) - 幸せすギルあっちゅんさん» あっちゅんから方言が出た!!珍しぃ...。まぁ、今書いてる方の小説でも裏切らせてもらう!! (2015年10月28日 23時) (レス) id: 3f03be5c9e (このIDを非表示/違反報告)
幸せすギルあっちゅん(プロフ) - カレハさん» よぅわからんばい(笑) (2015年10月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 9a65b8c3df (このIDを非表示/違反報告)
カレハ(プロフ) - 幸せすギルあっちゅんさん» なんか楽しいじゃん!この…裏切られた感がたまらねぇ…!! (2015年10月28日 23時) (レス) id: 3f03be5c9e (このIDを非表示/違反報告)
幸せすギルあっちゅん(プロフ) - カレハさん» ドSかよwwwww (2015年10月28日 18時) (携帯から) (レス) id: 9a65b8c3df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カレハ | 作成日時:2015年7月25日 23時

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