【APH】オーダーメイド【短編集】

37冊目　楓愛さんより（独） ページ37

手を繋ぐもの私からで、


抱きつくのも私から。


デートに誘うのも私から。


付き合ってる彼氏はなんというか…、


草食系、奥手男子なんだろうか。


「ルートさん！」


「なんだ」


「今日はどこに行きますか？」


こうやってデートの行先を聞いても、


帰って来る返事は、いつも決まっていて、


「Aが行きたい所ならどこでもいいが…」


「そう言わずに！どこか行きたい所は？」


「俺の事はどうでもいいだろう。


俺はAが楽しければどこでも…」


そういって自分の意見を言おうとしない。


まぁ、大切に思ってくれってるってことは分かるんだけどさ。


折角付き合ってるんだからさ、


もう少し我儘も言って欲しい。


って言うのが私の気持ち。


ルートさんが行きそうな、


本屋を回ってみたり、スポーツ店を回ってみたりするけど、


本音はいつも分からない。


「ルートさん、行きたい所、教えてくださいよ、


ルートさんが私の事、優先して考えてくれているように、


私だって…」


ルートさんのこと想ってるんですよ？


そう言おうとして止めた。


凄く…、恥ずかしい様な気がして。


「俺はどこでも…」


「そうじゃなくて！」


ギュッ、と手を握り、目を見れば、


顔を赤くして、目を逸らした。


「あ…、ごめんなさい！」


パッと手をはなすが、ここで話を無かったことにはできない。


「言ってください！ルートさん、行きたい所、どこですか？」


「…え」


「？？」


顔を逸らしたまま、ルートさんは小さく、口を動かした。


「俺が行きたい所を言えば、お前は絶対引くだろう」


「引いたりしません！｝


「本当か？」


「もちろん！」


どんな答えが返ってこようとも、ルートさんの行きたい所に…


と、決心を固めていれば、


「家」


と、帰ってきた。


「デート楽しくなかったですか？！帰りたいんですか？！」


「ち、違う！そうじゃなくて…、だな」


「なんですか？」


「…き、今日は一緒に寝るぞ、ね、寝かせないが…」
――――
楓愛さんより
うお…、微妙なデレｗｗｗｗ
すみませんｗｗｗ
まぁ、私的にルートさんがごついからいいｗ

38冊目　小狼さんより（英帝）→←36冊目　静蘭さんより（日）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す