【APH】オーダーメイド【短編集】

35冊目　りささんより（仏） ページ35

好きだよ、Aちゃん。


これ以上無いってくらい、


Aちゃんを愛してた。


「なのになんで…、神様はこうも意地悪なのかな」


誰もいない会議室には、


俺の独り言がこだました。


自分のディスクの上は書類でごった返していた。


が、角には大事そうに写真を置いている。


優しく微笑むAちゃんの顔が映っていた。


以前、頼んで撮った、俺が持っている


たった一枚のAの写真。


「所詮こんなものだ。


人と俺達とじゃ付き合うことなんてできない」


「アーサー…、いたの？」


「いた。お前が独り言を呟く前からな」


恥ずかしい独り言聞かれちゃったな…、


とか思いながらはにかむと、


アーサーは更に皮肉を続けた。


「大体、付き合ってた頃になんで無理やりにでも


自分の物にしなかったんだ。


そうすりゃAとも


一緒にいられたかもしれないんだろ？


そうしておけば、Aも、好きでもない


相手と無理やり結婚なんて


しなくて済んだかもしれないのに…」


政略結婚…だなんて、今時あるんだ…。


独り言のように考えていた。


今、こう悔やんでももう遅いのかも知れないけど。


ねぇ、Aちゃん。


俺は今でもAちゃんを愛しています。


これからもずっと。


「俺達は国だ。俺達の人生は人より長い。


俺達の生きて行く中で、人への思い入れは


思えば思うほど苦しめられるものだ。


そろそろ諦めろ…、フランシス」


かもね、それでも…。


「諦められるわけ…ないじゃん…」
―――
りささんより
夢主ちゃんはフランシスさんと付き合ってたんだけど、
夢主は政略結婚でフランシスと別れざるをおえなかった。
って感じｗ
このあとフランシスさんがきっと婚約者から
夢主を取りもどしにくるんだけど、
婚約者が実はめっちゃいいやつで…。
みたいな感じで話しが続く…。
すみません、なんか語っちゃいましたｗ

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