【APH】オーダーメイド【短編集】

34冊目　遥@普領さんより（瑞） ページ34

付き合ってるバッシュは何でもできる。


家事に関してはそんじょそこらの主婦に負けない。


洗濯、洗剤の種類をつかいわけ、
洗った後はすぐにアイロン、皺ひとつない。


炊事、作るご飯はとても美味しい。
お皿を洗う時も、洗い残しなんて許さない。


部屋の片づけ、一日に何度もする。
埃なんて一つも無い。


以上、彼氏の徹底した性格の一部の紹介。


つまり、私が何を言いたいのかというと、
カレシのバッシュは中々デレない。


妹のリヒテンに相談すれば、


「お兄様の性格は昔からああでした。
Aさんがお兄さまを変えてくださるといいのですが…。
あの様に毎日眉間にしわを寄せていらしては、
いつか皺がとれなくなりそうです…」


とか、心配されてた。


すこし、バッシュのデレが見たいな、とか
思ってみたり。


まぁ、それは置いといて、
今日はバッシュの帰りが少し遅くなるらしい。


ので、私が珍しくご飯を作ることに。


いつも通りの晩御飯…、
に、少しだけメッセージを入れてみた。


というのも、オムライスにケチャップで、
「いつもお疲れ様」と文字をつけただけ。


「よし…、できた」


準備が整い、後はバッシュを待つだけ、
と、椅子に座ろうとしたとき、玄関の鍵が開いた。


「ただいまである」


「お帰り！ご飯できてるよ…」


バッシュの鞄をもち、後ろから反応を見れば。


「ど、どうしたの！？耳まで真っ赤だよ？！
熱でもあるの！？」


「う、うるさいのである！なんだこれは！」


「なんだっていわれても…いつもお仕事お疲れ様？」


「わ、分かっている！」


頬を赤く染めて私の方を振り返る。


「は、恥ずかしいではないか！」


「照れてる？」


「照れてない！」
――――
遥@普領
歪みない普領…。
とか思ってたらお兄様に浮気？！

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