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32冊目 トマトの妖精さんより(普) ページ32

なぜこうも学園の図書室は利用客が少ないものか。
まぁ、私が「図書室には唸り声を上げる幽霊が出る」
と、噂を流したせいなのだが…。


辺りを見渡せば案の定、私しかいない。


手に取る本はいつも古典ばかり。
今読んでいるのは平安時代に書かれた物語。
椅子に座って本を読んでいると、


「うっ…うぅ…ッアァ」


「…!」


可笑しな声が聞こえた。
誰かが入ってくる気配もなかったし、
足音もなかった。


間違いなく、私の他には誰もいなかったのに…。
まさか、私の流した噂が事実だったとか?
まさか、そんなはずない。


頭の中で否定する。


まさか、そんなはずない。
聞きか違いだ、何かの空耳だと否定するが、


「ぅ…アァア…」


二度も聞こえては否定のしようがない。
しかも、近い。


本棚の隙間から、声の方を覗き見ると、
白い髪のなにかが、ソファに倒れ込んで…、
いや、蹲っていた。


人…、だよね、ちゃんと足がある。


「あの…、大丈夫ですか?」


「う…水…」


本当は図書室での飲食はダメなんだけど、
苦しそうだし…。


私は持っていた水筒を手渡した。
その人はゴクゴクとお茶を飲みほすと、
私と目を合わせた。
その人に目は、赤く、不思議な色をしていた。


あ、この人知ってる。
ギルベルトさんだ。


クラスの女子が、「黙っていればカッコイイ」
って噂してた。


「助かったぜ、ありがとう。
…ったく、あの眉毛、変なもん食わせやがって…」


「…大丈夫ですか?」


「ああ、ありがとう、助かったぜ!
って…、A、だな?」


「私の事、しってるんですか?」


慌てたようなギルベルトさんは、
話を変えた。


「まだ変な感触が残ってやがる…」


口をもごもごと動かせば、
何かひらめいた様な顔のギルベルトさん。


気が付けば、ギルベルトさんの顔が、
すぐ目の前に…―――。


「……じゃぁな、
助かったぜ、ありがとう」


ギルベルトさんは私の頭を優しく撫でた後、
図書室を出ていった。


(二人が再び出会うのはそれからまた二日後の話)
―――
トマトの妖精さんより
指定がなかったので自由に書いてみました!
ギルちゃんが食べたのは
言わなくても分かるでしょうが
アーサーのスコーンですwww


キャラ名書くだけでいいです。
リクエストください…。
暇です…(ノД`)・゜・。

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設定タグ:カレハ , ヘタリア , オーダーメイド   
作品ジャンル:アニメ
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幸せすギルあっちゅん(プロフ) - カレハさん» 珍しいか?(笑)マジかwwwいいぜ!裏切ってみろよ(笑) (2015年10月29日 0時) (携帯から) (レス) id: 9a65b8c3df (このIDを非表示/違反報告)
カレハ(プロフ) - 幸せすギルあっちゅんさん» あっちゅんから方言が出た!!珍しぃ...。まぁ、今書いてる方の小説でも裏切らせてもらう!! (2015年10月28日 23時) (レス) id: 3f03be5c9e (このIDを非表示/違反報告)
幸せすギルあっちゅん(プロフ) - カレハさん» よぅわからんばい(笑) (2015年10月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 9a65b8c3df (このIDを非表示/違反報告)
カレハ(プロフ) - 幸せすギルあっちゅんさん» なんか楽しいじゃん!この…裏切られた感がたまらねぇ…!! (2015年10月28日 23時) (レス) id: 3f03be5c9e (このIDを非表示/違反報告)
幸せすギルあっちゅん(プロフ) - カレハさん» ドSかよwwwww (2015年10月28日 18時) (携帯から) (レス) id: 9a65b8c3df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カレハ | 作成日時:2015年7月25日 23時

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