【APH】オーダーメイド【短編集】

31冊目　サシャさんより（英） ページ31

「じゃぁ、後は頼んだ」


上司のロマーノさんに押し付けられた仕事は、
イギリスから来る
マフィアボス、アーサーのイタリア観光の
案内役。


確かに、これでも私はこの一帯を閉める
マフィアのボスだが、
そういう仕事はロマーノさんがするべきでは…。


まぁ、一応上司だから逆らわないが。


待ち合わせの場所。
待ち合わせ時間の１０分前。


来てみるとすでにアーサーさんらしき人物は
到着しているようだ。


別のマフィアに絡まれてるけど。


なんでマフィアがマフィアに絡まれてるんだ。


「おい、ロマーノがまた怒るから止めろ」


一言、そう言えば、青い顔をして去っていく。
ロマーノはマフィアの中でもトップレベルで偉い奴だから、
名前や顔は広い。
今の様に有効活用することも出来る。


「アーサーさんですね」


「ああ、Aだな、今日は一日よろしく頼む」


「ところでさっきのヤツ等は…」


「この辺のゴロツキです。
アーサーさんもマフィアなんですから、
マフィアらしく追い払えばよかったのに…」


「はは、マフィアらしくないか？
そういうAは淑女らしくないが？」


「余計なお世話です」


私がそう言うとアーサーさんは不思議なことを言いだした。


「勝負しないか？」


つまり、どちらが淑女らしく、
マフィアらしくできるかどうか。


「例えばどうやって？」


私がそう言うと、アーサーさんは私の腕を引いて、
路地裏へ連れ込んだ。
壁へ押しやって両腕を私の顔の横に置くと、
耳元に顔を寄せて、軽く噛んだ。


「ぁ…！」


「…結構タイプなんだけど？」


それだけいうと、離れてしまうアーサーさんの顔。


「なんだ、いい声出すじゃねぇか」


「な、にしてるんですか…！」


「マフィアってのは他人のものを奪う役だ。
どうだ、さっきの俺はマフィアしかったか？」


「…どうだか」


「まぁでもAは女見たいな声出したから、
さっきの勝負は俺が勝ちだな」


「お、女みたいって…！」


「素材がいいんだから、ズボンじゃなくて
スカートでも履いてみろよ。
まぁ、どうしても淑女になれなさそうなときは
俺がAを女にしてやるよ」
―――
サシャさんより
マフィア設定は色々と使えるから好き！！
ロマがかっこ良くなる＆活躍の場が増えるもんね！

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