【APH】オーダーメイド【短編集】

30冊目　小狼さんより（新大陸） ページ30

「ねぇ、Aちゃん、ホットケーキ食べる？」


マシューが焼いたホットケーキの香りが、
私のお腹を刺激した。


「うん、ありがとう」


「メイプル、沢山かけておくね」


椅子に腰をかけ、早速食べようとすれば、
フランシスがそれを制止した。


「ホットケーキはお腹いっぱいなるから、
その前にマカロンを食べようよ」


私の腕を握りながら、
後ろから抱き着くフランシスさん。


さっきまで、ソファで寝てたのに、
いつの間に起きたんだろう。


私の代わりに、
ホットケーキを先に一口食べたフランシスさん。


瞬間、マシューが小さく声を出した。


「ぁ……」


「どうしたのマシュー」


「酷いよ、フランシスさん。知ってるくせに」


「知ってるから、だよ。
そう簡単に渡すはずないでしょ？」


意味の分からない話を頭ごしにされたあと、
家の扉を叩く音がした。


「A！！開けてくれよー！！」


おーい！！と、この大きな声は間違いなく、
アルフレッドさん。


急いでドアを開けると、
アルフレッドだけでは無かった。


「アーサーさん…、酔ってるんですか？」


「ああ、全く参ったもんだよ！昼から飲むなんてさ！
おっさん、重いからここまで連れてくるのに
苦労したんだぞ！！」


「お疲れ様…」


「ってわけで、A！お疲れのKiss please！！」


どういうわけでキスをしなきゃならないんだ。


「ちょっと、アルフレッド。
それはいきなりすぎるだろ…」


よくぞいったフランシス。


「これだからおっさんは…。
こういうのは行きおいなんだぞ！」


私の首に手を回し、密着するアルフレッドの体。
キス、される。そう思った瞬間、
大きな声が響いた。


「バカァア！」


クルッと視界が反転した後、
アーサーさんの顔がドアップで移る。


「ん…っ、んん！！」


(そのあとのアーサーさんがどうなったのかは、
言わなくても分かるでしょう…)
―――
小狼さんより
新大陸かわいい…。
途中から夢種がツッコミになったのは気にしない…！
リクエストありがとうございました！

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