【APH】オーダーメイド【短編集】

23冊目　(カトレア)＊°さんより（仏） ページ23

「さっきのほうがよかったかも」


「そう…？フランシスがそう言うなら、
さっきのに変えようかな」


フランシスは、服のデザイナーで、
尚且つ私の彼氏。
私もよく服のコーデを見てもらってる。


「いや、お兄さんはAちゃんの
ファッションスタイルも好きだよ。
だからAちゃんの好きにすれば…」


「…プロに言われても嬉しくない」


「まぁまぁ…、じゃぁ、そろそろ行く？」


デート…。
フランシスが忙しいのもあるが、
私との予定が合わない。
だから、中々こうやって出かけることも出来ない。


「嬉しい…な」


ふと、自分の本音が漏れた。



「ん？お兄さんも嬉しいよ、
Aちゃんとこうやって…手を繋げてさ」


ギュッと私の手を握り、微笑むフランシス。


町を歩けば、
フランシスが急にそわそわし始める。
どうしたのだろうと思えば、
フランシスの目線は、
ショーウィンドーの可愛いマネキン。


「なに、マネキンが好きなの？」


そう毒づくが、
自分でも分かってる。
どうせ服を見てるんでしょ？


「分かってる癖に、
Aちゃん、酷いなぁ。
俺はAちゃん一筋だよ」


「分かってる分かってる。
服、もっとよく見たいんでしょ？
お店に入ろうか？」


「いいの？せっかくのデートだよ？」


「…その気持ちで十分だよ。
でも、次のデートは許さないからね！」


ありがとう、とその一言で、
許してしまう私がいる。


フランシスには、本当、弱いんだ。


惚れた弱みってこの事か。


「じゃぁ、コレ、着てみて？」


「…わかった」


差し出されたのは、可愛いスカートと、靴。


「あ、でもこのスカート、
どんなつくりになってるんだろ、
着方、難しそう…」


「え？お兄さんが着せてあげようか？」


「バ…、バカアァアァア！！」
――――
(カトレア)＊°さんより
(どうしよう、私、コーデなんか知らない…)
とか思いながら書いてました。
クラスの男子からつけられたニックネームなんか
「趣味ワリーノ」だからな…(´･ω･｀)

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