【APH】オーダーメイド【短編集】

22冊目　美海さんより（日帝VS英帝） ページ22

「忌々しい…」


吐きだす様にその言葉を言ったのは、日帝様だ。
今日はいつにもまして機嫌が悪いらしい。
まぁ、原因は、突然家に押しかけて来た、
大英帝国様なんだろうけど。


「そんな顔すんなって、
用事が終われば俺もすぐ帰る。
いつまでもこんなところに長居するわけねぇだろ」


こんなところ…と指した場所は、
一応この、日帝様の家の中でも、上等な部屋だけど。


「Aさん、すみません。
アーサーさんと海に来ていただけませんか」


申し訳なさそうに、
大英帝国様の後ろについている海賊の一人が、
口を開いた。


「頭がAさんのことを、
いたく気にいったらしくて、
Aさんがいないと船を動かさない、とまで
言いだす始末で…」


「流石、賊なだけあります、
私から散々奪っておいて、
Aさんまで私から奪おうとするんですか？
ずうずうしいのにも程がありますよ」


それに負けじと菊さんが口を開いた。
日帝様の下で働いている私。
一応働いてきた期間が長いせいか、
日帝様の部下の中では一番可愛がってもらえた。


「今、Aさんがいなくなると、
他に熟練した私の部下がいなくなります」


「お前がAを必要としているのは、
腕利きの手下がいなくなるからだろ？
俺なら上手くAを使ってやるよ、
心からここで働いていてよかったと思わせてやる。
体の方でも…な」


目線をこちらに移して、私に目で言う。
「俺について来い」と。
私はただの日帝様の部下なので、
勝手に意見を言う事は許されない。


庇う様に私の前に日帝様が立つ。
私より高いその身長は、頼もしく見えた。


「Aさんを一番知っているのは私です。
ここは私の領土。
これ以上の勝手は許しませんよ」


後ろから聞いていても分かる。
怒ってるんだ…。
少し怖くなって、菊さんの服を握ってしまう。
いつもなら、「皺になるので止めてください」と、
怒られてしまうのだが、今日に限って
「大丈夫です、私が守ります」と。


大英帝国様についていくべきなのか、
日帝様についていくべきなのか…。


「私…―――」
―――
美海さんより
リクエストあざっす！
なんか中途半端で終わってる気がするｗ
はてさて、誰についていくかな？ｗ(; ･`д･´)

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