【APH】オーダーメイド【短編集】

16冊目　せれきちさんより（北伊） ページ16

「A、美味しい？」


「うん！」


ヴェネチアーノの家まできて
ジェラートを食べるとは思わなかった。
いや、凄く美味しいからいいけどさ。


付き合って３か月。
彼氏のヴェネチアーノから、


「俺の家に遊びに来なよ〜！」


とか、言われたので、
お言葉に甘えてお邪魔している。


が、家に来てもすることが無かったので、
ヴェネチアーノが新作のジェラートを作ってくれた。


それが思いのほか美味しい。


いや、これお店に並んだら真っ先に買いに行くよ。


「これ、ヴェネチアーノが考えたの？」


「うん！兄ちゃんに少しアドバイス貰ったけどね。
でも、A気に入ってもらえてよかったよ〜。
じゃないと作った意味ないもん」


作った意味が…、ない？
どういう事だ？
思わず食べる手を止めて聞き直した。


「作った意味って？」


「だってA、前に、
何が好きかって聞いた時、
その味のジェラートがあればいいな…
っていってたでしょ？
だから俺、頑張ったんだ〜！」


この無邪気さに惚れたのだ。


その優しさが好き。


「ありがとう…！！」


「ううん、俺も頑張ったかいがあったよー！
こんなに喜んでもらえるなんて思ってなかった」


前に好きだといったこと、
思えてくれてたことが素直に嬉しくて、
自然と頬が緩んで笑ってしまう。


つられて笑ったヴェネチアーノは、
カメラを手に取ると、シャッターを切った。


「あっ…」


アンティークなカメラで、
シャッターをきると、すぐに写真が出て来た。
なんて言うカメラだったかな、
ポラロイドカメラ…、だっけ？


「うん、よく取れてる。」


「恥ずかしいよ…」


「可愛いからいいの。
これ、貰うね」


そういうとヴェネチアーノは小さく
写真にリップ音をたてた。


「あ、照れてる？」


「照れてない！」


「じゃぁ、今度はホンモノにキスしてあげようか？」
――――
せれきちさんより
ヴェネチアーノって文字数多いね…。
前にガリ〇リ君のナポリタン味食べたんだけど、
ナポリタンというより、トマトの味がした。
うん、どうでもいいね。すみませんでした(*‘∀‘)

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