【APH】オーダーメイド【短編集】 (ページ2)

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2冊目　美海さんより（日帝VS日）ページ2

「そろそろ手を引いてもらえると嬉しんですが」

「バカなこと言わないで下さい！」

朝起きてみれば、日帝様と菊さんが
珍しく喧嘩をしていた。
寧ろその声に起こされたとってもいい。
驚いて布団も片づけないで声の方に行ってみると、
日帝様が、私に気が付いたのか、
落ち着いた声で挨拶をした。

「なにを朝から騒いでいるんですか？
近所迷惑ですよ」

慌てた菊さんの声はいつもより大きなものだった。

「Aさんがはっきりしないせいですよ」

私がはっきりしない…。
とは一体何の事だろう。

「Aさん、少しいいですか？」

「はい？」

「私と日帝なら、どちらの事が好きですか？」

いじらしく頬を赤く染めて、
私の返答を待つ菊さん。
その様子を私の後ろの椅子に座りながら
見ていた日帝は、私の腕を引いた。
いきなりだったので、思わずバランスを崩してしまった。
日帝様の膝に腰掛けてしまうような形になる。

私の耳元に唇を近づけた日帝様は、
小さな声で囁いた。

「Aさんは私にどうされたいですか？」

「Aさんに変なこと吹き込まないで下さい！
あと、離れて下さい！」

「ちょ、待ってくださいよ！どういう事ですか！」

「どういう事もなにも、
今日こそははっきりしてほしいと思いまして」

はっきりする、とは、
いったい何の事だろうか。
長い間3人で暮らしているが、
ここままで意味の分からない会話をしたことは無い。

「Aさん」

後ろの日帝様が声をかけたので、
反射的に振り返れば、

「…んっ……ふぁ……」

キスされる。

息継ぎをしようと
唇を開けた瞬間に舌を入れられ、
思考を乱される。

「なっ…、なにしてるんですか！」

菊さんのそんな叫びなんて聞こえないとでも言う様に、
日帝様は私の唇を貪る。

「はっ…」

小さく息つぎをした瞬間、
私は日帝様から顔を放した。

肩で息をしていると、
菊さんが小さく、

「すみません、」

私の腰を持ち、
日帝様から引き離した菊さんは、
私の首元に唇を落とした。

「…ぁ」

耳元にあたる菊さんの唇が私の体を捩らせた。
ﾁｭｯと私の唇の端にキスした後、菊さんは言った。

「私と日帝、どちらが好きですか？」

――――
美海ちゃんリクエスト
なんか変なのが出来た…。
ごめんね！なんかごめんね！！