奇跡と絆 Ⅴ (ページ9)

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神山side

それから10日。

Aとすれ違うようになった

というより、

Aが朝早くから仕事に行くようになった。
朝ごはんは用意されてるけどAが食べているかどうかは分からない。
シンクや食洗機にお皿やコップ、箸が無いから。

Aの体調が心配になる。

どうやら、小児救命科の方が忙しいらしい。
朝早く行って夜まで仕事してる。

帰ってくるのは子どもたちを寝かしつけた後で
俺も一緒に寝てしまっていることが多いからほとんど会えてない。

俺は"今日こそは！"とAが帰ってくるのを
待っていた。

子どもたちを寝かしつけて。
眠気覚ましにお風呂に入ってAを待っていた

深夜2時頃。

A 「ただいま」

Aがリビングにやってくると驚いた表情をしていた。

神山「A、おかえり。」

A 「起きてたの？、寝てて良かったのに。」

神山「Aと話がしたかったから起きてたの。葵唯も紬葵も"ままがいい"って泣いてたよ？今日も泣きながら寝てた。」

A 「っごめん。でも、！」

神山「ねぇ、A。いい加減自分の身体大切にしてよ。分かってるでしょ？…仕事頑張りたいのは分かるよ。でもさ、頑張りすぎたら意味ないでしょ？Aが倒れたら意味ないでしょ？俺の言ってること間違ってる？」