奇跡と絆 Ⅴ (ページ24)

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Aside

葵唯が40度近くの高熱を出した

すぐに病院へ連れて行った

濱ちゃんから
"心筋の状態が悪いからこのまま入院した方がいい、2.3日が山場になる"と言われた。

処置が終わって、
ICUの個室に移された葵唯。

苦しそうだった呼吸も挿管されたことで
少しだけ表情が和らいでるような気がした

病室に入って葵唯の手を握って目が覚めるのを待った。

ｺﾝｺﾝ

入ってきたのはともくんだった

神山「A、」

そう名前を呼んで抱きしめてくれた

神山「濱ちゃんからさっき葵唯の状態聞いた。大丈夫。葵唯は強い子だから、信じてあげよ」

A 「私…怖い。もう…家族がいなくなるのは嫌…。」

神山「大丈夫。…俺たちが信じなくて誰が信じるの？葵唯なら大丈夫だよ。一回、家に帰って休もう？」

A 「嫌！…葵唯のそばにいる」

神山「葵唯のこと、心配なのは分かる。でも、Aの身体も心配だよ。ママが元気じゃないと悲しいでしょ？」

A 「でもｸﾞｽﾞｯ葵唯が目覚ました時誰もいなかったら葵唯が可哀想ｸﾞｽﾞｯ。大丈夫。私は大丈夫だから葵唯のそばにいさせて？」

神山「…分かった、濱ちゃんに頼んでみよう。紬葵たちはここの保育園に預けてある」

A 「ありがとう」