奇跡と絆 Ⅴ (ページ22)

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小瀧「A、なんで呼ばれてるか自分でわかってるよね？」

…

A 「なに。」

桐山「…A。この前も言ったけど、少し仕事制限しよう？今は手術して数値も安定はしてるけどいつ何が起こるかわからないんだよ？それは自分でも分かってるよね？」

A 「わかってる…分かってるよ！そんなこと言われなくても分かってる！でも！今は迷惑かけた分私が頑張らないといけないの！ﾊｧ何も知らないくせにﾊｧ知ったように言わないでよ！！ﾊｧﾊｧｺﾞﾎｯﾊｧﾊｧ」

だんだんと呼吸が乱れてきているA。

神山「充分頑張ってる。Aはもう充分頑張ってるよ。だから…」

A 「ﾊｧﾊｧﾊｧｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯﾊｧﾊｧ」

神山「A？」

桐山「…A、ゆっくり呼吸しよう。大丈夫、俺の真似して。そう、出来てるよ。」

小瀧「うん、落ち着いてきたね」

花奈「もう、大丈夫。ごめん。」

神山「自分を追い込んでまで仕事しなくていい。してほしくない。だから、少し仕事を制限してほしい。子どもたちとの時間をもう少し作ってほしい。」

A 「ごめん、ごめんね。…来月から少し仕事制限する。無理はしないって約束するから。」

神山「ん、分かった。…ありがとう、ちゃんと話聞いてくれて。子どもたちも喜ぶと思うよ。俺も気づいてあげられなくてごめんね」

神ちゃんは(なまを抱きしめながらそう言った。