奇跡と絆 Ⅴ (ページ11)

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Aside

最近、小児救急科の方が忙しく
智くんとも子どもたちともほとんど会えてない

夜中に帰ることが多いため、当然子どもたちは寝ている。
智くんも一緒に寝ていることが多い。

一緒にご飯を食べた日から10日が経った
ある日のこと。

担当している女の子が急変してしまい
帰るのが遅くなってしまった

家に着いたのは
夜中の2時頃。

A 「ただいま」

家に着くとリビングの明かりがついていて
リビングには智くんがいた。

神山「A、おかえり。」

A 「起きてたの？、寝てて良かったのに。」

神山「Aと話がしたかったから起きてたの。葵唯も紬葵も"ままがいい"って泣いてたよ？今日も泣きながら寝てた。」

A 「っごめん。でも、！」

神山「ねぇ、A。いい加減自分の身体大切にしてよ。分かってるでしょ？…仕事頑張りたいのは分かるよ。でもさ、頑張りすぎたら意味ないでしょ？Aが倒れたら意味ないでしょ？俺の言ってること間違ってる？」

A 「…智くんの言ってることは間違ってないよ。でも、休んでた分私が頑張らないとみんなに迷惑かかるでしょ？」

神山「…A、聞いて？さっきも言ったけど、Aが仕事を頑張りたいのは分かる。迷惑かけたくないって思ってるのも。でも、倒れたちゃったら、それが迷惑なんじゃない？」

A 「ん。分かった」