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「…んまっ」
「当たり前だろこのやろー」

キッチンからロヴィの声がする。
ロヴィ特製のあったかリゾットを口に含んでは咀嚼する。

「きちんと冷ましてから食べてっか?」
「ガキじゃねぇしそれくらい出来ま…あっぢぃ?!」
「言ったそばから何してんだお前」

ケラケラ笑うロヴィを一睨み。
これは何かの陰謀であって私のせいでは無い。
多分。
そのままうまうま言いながら食べていると、目の前で微笑みながら私の髪をちょいちょい弄っていたロヴィの表情が固まる。

「…あれ、誰のカーディガンだ?」

お前のにしてはデカすぎるだろ。
ロヴィが指さした先にあるのはアーサーが押し付けてきたカーディガン。

「…あ、ぁ。あれ?学校の人が押し付けてきたの。返そうとは思ってるんだけどタイミングが無くて…」

困ったもんだよねぇ。自分でも白々しいと思う事を口に出す。
…なんで素直にアーサーのだ、って言わなかったんだろ。私。

「…ふぅん。おいA」

どうやらその返答が気に食わなかったらしいロヴィは不機嫌そうに返答。
そして私を呼んだので、リゾットから顔を上げた。

「なー…いったぁ?!ちょ、何投げたのも…うぉ?何これネクタイ?」
「それやるから制服になりリボンにするなりして持っとけこんちくしょー」
「えー…。なんでぇ?」
「何でもだ。俺はお前のスカーフ貰うからな。ハイ交換。もうリゾット食い終わったな?じゃあ寝ろ」
「ええ…?」

オネーサンチョーテンカイスギテツイテイケナイヨ…

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作者名:水道の花子さん。 | 作成日時:2017年2月14日 13時

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