【APH】鉄は熱いうちに打て！せかんど！【ツンデレ組】 (ページ4)

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「…起きた」

目が覚め、体を起こそうとするといい匂いが｡
…んん？私なんか作ったっけ？
ｺﾞｷｺﾞｷと首を鳴らしながらﾍﾞｯﾄﾞを降りる｡
軽い自炊が出来る様になっているｷｯﾁﾝへと向かう｡
近づけば近づく程に強くなる匂い｡
ｷｯﾁﾝを覗いた私が目にしたのは｡
さらさらした茶髪｡
ほんのりと焼け焦げた肌｡
ふわふわ動くくるんとした髪｡

「…ロヴィ?」
「ちぎゃっ?!ってAか…」

調子どうだ？と言ってIHコンロを止め、私の方へ歩いてきたロヴィ｡
うん、と言って頷くと安心した様に微笑み、私の額に手を添えた｡

「…うん｡大丈夫そうだな」
「だからうんって頷いたじゃん」
「お前意地っ張りだからなー｡無理してても平気って言うし」
「いっ､言わないもんっ」
「はいはいそうだなーっと｡もう少しでﾘｿﾞｯﾄ出来るからまだﾍﾞｯﾄﾞ入っとけ」

背中を押され､ﾘﾋﾞﾝｸﾞに放り出される｡
…あ、うちの寮の作りは1DKです｡
ﾍﾞｯﾄﾞにしずしずと入り､そういえばさぁ｡と声を掛けた｡

「今日､なぁんか素直って言うか…優しいね」
「はぁ？俺様はいつでも優しいぞこのやろー」
「ｱﾊﾊｿｳﾀﾞﾈｰ｡昔からそうだった｡風邪の時ばっか優しくてさぁ」
「…おう」
「お腹空いた」

話をぶった切り､今思ったことを素直に話した私｡
ロヴィは一昔前の芸人の様にずる､とズッコケた｡

「えっ､それ今言うことか?!」
「何だよぉ食欲があるっていい事じゃん」