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「えっ」
「だぁかぁらぁ。何回も言ってるじゃん。さっきのキーホルダーはエリーとローデリヒさんに渡すつもりで買おうとしてたんだって」
手に持つフォークで魚を刺す。
水族館のレストランで魚のソテーを出すとはやる事が鬼畜だなアクアマリンアクシス水族館…。
あぐ、と口に含むと仄かに香る香草の香り。
水族館のレストランと侮ってたけど意外とうまい。
混乱してるロヴィをほったらかしてお昼ご飯に舌づつみを打つ私。
そう。ロヴィと私は水族館デート(大爆笑)をしてるのである。
なうなう。
まあやってる事と言えばお昼ご飯食べてるだけなんですけど。
あっ、やってる事ってヤってるじゃないからね?!勘違いしないでよねスケベさんっ♡
…いやなんかもうガチですみません。
「マジかよもっと早くに言えよ…」
「言う前にロヴィが愛の逃避行に連れてったんじゃん」
「チギッ…あっ、愛の逃避行?!」
「いえす。英語で言えばElopement,イタリア語で言えばLa fuga」
「なんで言い直したのか分かんねぇぞちくしょー」
「そんな気分だったのよ。さて、どっか見に行きたいとこある?私としてはペンギンを見てにやにやしたいのだけれど」
「にやにやって…」
「ああん?文句あるんかいワレェ」
「ねぇですすみませんこのやろー!」
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作者名:水道の花子さん。 | 作成日時:2017年2月14日 13時