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13年目 ページ30

「なー。Aさん。ここの資料まだ判子押し終わってねぇぞ?」
「えっ。うっそ…あ、本当だ。ありがとう」
「おー」

はい。ギルベルト居るやん。なんやねん前の話。
と思ったそこのあなた。
確かにギルベルトは我が家を出ていきました。
しかし職業が私の秘書となった為、必然的に職場は同じなのです。
家を出て行った意味があまり無いっていう。

「…ねぇ、ギルベルト」
「あー?」
「結婚、する気は無いの?」
「ブヘッ」
「うわ汚っ!!ちょ、もう!折角の高い紅茶が!!アーサーから貰ったのに!!」

結婚、そのワードを聞いたギルベルトは、飲んでいた紅茶(しかもかなり高い)を吐き出した。
そして器官の変な所に入ってしまったのか、しばらく咳き込む。
余りにもその咳き込みが長かった為、背中を摩ろうと手を伸ばした。
…しかし、その手が彼の背中に届く事はなく。
私の手首は、ギルベルトによって掴まれていた。

「なに。摩ろうとしただけじゃん」
「俺が、さ」
「…?うん」
「もしだぜ?俺様が、Aさんと結婚したい、って言ったら…どうする?」

それは、してはいけない質問。
国と人、混じり合えない彼らが結婚など…
幼い頃からギルベルトには教えてきた。
人と国は交ざり合えない、と。
つまりこれは冗談かなにかなのだろう。

「私と結婚したいって言ったら…?んなもんハッ倒してアンタの真っ白な頬に紅葉模様でもなんでも付けてやるわ。それでね、言うの。目を覚ませ!!このボンクラが!!…ってね」
「えっ。何それ俺死ぬじゃねぇか」
「ほっほうギルベルト。それは私に喧嘩を売っているのか?」
「そう受け取ってもらっても構わねぇぜ…?」
「よろしいならば戦争だ」

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水道の花子さん。(プロフ) - りんごうめぇさん» 返信遅くなってしまいすみません汗ありがとうございます!涙ながらだなんて嬉しいです現在画面の向こうで喜んでおります!今までありがとうございました! (2017年1月23日 6時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
りんごうめぇ - もう最高です 涙ながら読んでいました (2017年1月22日 23時) (レス) id: bee65c2c62 (このIDを非表示/違反報告)
水道の花子さん。(プロフ) - 薊さん» 返信遅くなってしまってすみません汗ありがとうございます。泣いて下さったなんて…嬉しい!!本当にありがとうございます!!あら、鉄は熱いうちに打て!の方も見て下さっていたんですか?も、本当にありがとうございますです笑薊さんにそう言ってもらえるとやる気120%です (2017年1月22日 17時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!もう、ほんと涙が止まらなくて…。何も知らない親からすごい目で見られました笑。とても、素晴らしい作品でした!鉄は熱いうちに打て!のほうも頑張ってください!これからも応援しております! (2017年1月22日 13時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
水道の花子さん。(プロフ) - 薊さん» いつも更新楽しみにしているだなんて…!!ありがとうございます!!最後の最後まで皆様を驚かせようと現在頑張り中!!良い出来かどうかは別として…、待っていてくださいね!! (2017年1月20日 6時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水道の花子さん。 | 作成日時:2016年11月25日 18時

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