検索窓
今日:7 hit、昨日:17 hit、合計:30,015 hit

普誕2 ページ25

「大切な人がここで眠っているの」

Aさんは、そこに花束を置いた。
白い百合の花束。
そしてその墓石に語りかけた。

「久しぶりねぇ。
ごめんなさいね。余り来られなくて。
だって沢山来てたらお金足りなくなるでしょ。
あんたに責任とれないでしょお?
多分貴方はあの世でも普憫らしくしてんでしょうね?てかしてなかったらフランシスとかアントーニョがガッカリするから普憫しといて。
…貴方が消えてから、変わったこと?
うーん…。ルートヴィッヒさんがより一層しっかりした、とかかなー。ああ、安心して。あんたがいなくなったからって何も変わらないよ。それはあんたが望んだとおり。
でもね、みんなみんな、またあんたに会いたいって思ってる。
酷いものよねぇ!!いくら悲しくったって、私達は人間のようには泣いてはいけないの。民の上に立つものとして、いつも笑顔でなければいけないの。…こんなにも、悲しい思いを持っているのにね。
あらやだ暗い話になっちゃった。
明るい話をしましょう!!
貴女が心配してたエリザベータ。無事にローデリヒとお付き合いはじめましたー。うえーい。ねぇ悲しい?悲しい?ねぇねぇ。
…。
なぁんて、ね。
まぁさ、また気が向いたら来るわ。それまで精々首洗って待ってなさい」

すく、と立ち上がり、行きと同じように歩き出した。

「話したいこと全然話せなかった」
「そんなものだ…嘆くでない」
「うう…ぐやじい…」
「ああ…泣くな。このハンカチを使うのである」
「Grazie」

なんでだろう。
Aさんを、好きだと思う気持ちが、

俺自身に否定された気がした。

おはなし→←普誕



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , プロイセン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水道の花子さん。(プロフ) - りんごうめぇさん» 返信遅くなってしまいすみません汗ありがとうございます!涙ながらだなんて嬉しいです現在画面の向こうで喜んでおります!今までありがとうございました! (2017年1月23日 6時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
りんごうめぇ - もう最高です 涙ながら読んでいました (2017年1月22日 23時) (レス) id: bee65c2c62 (このIDを非表示/違反報告)
水道の花子さん。(プロフ) - 薊さん» 返信遅くなってしまってすみません汗ありがとうございます。泣いて下さったなんて…嬉しい!!本当にありがとうございます!!あら、鉄は熱いうちに打て!の方も見て下さっていたんですか?も、本当にありがとうございますです笑薊さんにそう言ってもらえるとやる気120%です (2017年1月22日 17時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!もう、ほんと涙が止まらなくて…。何も知らない親からすごい目で見られました笑。とても、素晴らしい作品でした!鉄は熱いうちに打て!のほうも頑張ってください!これからも応援しております! (2017年1月22日 13時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
水道の花子さん。(プロフ) - 薊さん» いつも更新楽しみにしているだなんて…!!ありがとうございます!!最後の最後まで皆様を驚かせようと現在頑張り中!!良い出来かどうかは別として…、待っていてくださいね!! (2017年1月20日 6時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水道の花子さん。 | 作成日時:2016年11月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。