【APH】My Dear

7年目 ページ15

「だぁかぁらぁ！俺はHEROを出して地球温暖化を防止すればいいと思うんだぞ！」
「んなアホみてぇな案が通るわけねぇだろ！」
「お兄さんはアメリカとイギリスに反対出来れば何だっていいや〜」
「え、これカーネーションの紅茶なん？お洒落さんやなぁ」
「あいやー！お前ら大人しくするある！」
「私は何でもいいです」
「日本！お前は自分の意見を言うのである！」

「あー…うるさ」

紙によく分からない絵を書きながら暇を潰していたが、もう我慢の限界だ。
叫ぼうと口を開く。
すると次の瞬間スコーン！と私の額に何かが刺さった様な気がした。
後ろに傾く体。
椅子に勢い良く座った私は額に手を当てて、その正体を調べた。
べとり、と何かが手に張り付く感触。
嫌な予感がし、手を見ると飴玉が。

「「「「「あ」」」」」
「…誰。飴玉を私の額にぶつけたのは。しかも食べかけよ」
「あ、いや、それは、そのう」
「貴方ね。アメリカ合衆国」

若い若いと思い言い訳して手を出さないでいたけれど…
女性の命である髪にまで影響を及ぼすなんて。

「万死に値するわ。…覚悟なさい！」

そう言い、ペンケースから5,6本のシャーペンやらボールペンやらを取り出す。
そして流れるような動きで投げる。
元十字軍舐めんなよ!!

アメリカにペンが刺さるその直前。

会議室の扉が開いた。

「おーい。Aさん。忘れ物だぜ！小鳥のようにかっこいい俺様が持ってきてやったぞー…って、え？」
「「「「「え？」」」」」
「うっお？！なんだよこのシャーペン壁に刺さってる！やべぇかっけぇ！」

波乱が、始まる。

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