P4 ページ5
一方その頃、竹林大学高校では
「【へぇそうなんだ！おめでとう！(*´∀｀*)
ロヴィはかっこいいからすぐに付き合っちゃうねコノヤロウ！どんな子なのか、教えなさいよっ！】だとよ」
「ヴェ？」「ふそ？」
はぁ。重々しいため息が口から零れる。
目の前の能天気そうな2人はパスタとトマトを口元に運んだまま、固まった。
「なんだよお前ら」
「それって、Aから？」
「そうに決まってんじゃねぇかバカ弟！」
「ヴェーなんで怒るのぉー！」
「なんでもだよカッツォ！」
「こぉらロヴィ！フェリちゃんに当たったらあかんやろ！」
「うっせぇ！ハゲ！」
「親分禿げてへんもんんんん！」
「だってそりゃ当たりたくもなるだろ？！あいつに好きな人が出来たって言ったら普通自分の事だって分かるだろ？！人形みたいな顔してて自分の意見がはっきり言える女なんて俺の周りにはAしかいねぇっつぅの！」
ちぎーっ！と叫びながら机を拳で叩く。
しかし力加減を間違えて、したたかにぶつかった。
衝撃で手がじんじんする。
「ゔぉあぁあああ…いてぇぞこのやろー…」
「ヴェー兄ちゃああああん！」
「ロヴィ大丈夫かいな？！元気の出るおまじないするか？！ほれふそそ！」
「元気の出るおまじない安売りしてんじゃねぇ！」
机に突っ伏す。
くるんがへなへなとしているのが分かる。
「上手くいかねぇもんだな…」
「まぁ仮に？仮にやで？Aがロヴィのこと好きやったとしても、ロヴィがそない思わせぶりな事言っても、あいつやったら斜め上にカッ飛んだ答え出すんやろなー」
「うん…俺もそう思うよー。Aって自信満々なのに変なとこでネガティブって言うか…。はっきり言わなきゃわかんないよねー」
「うぐ…。そんなことはっ」
分かってる。
あいつの隣にずっといたのは俺だし、あいつの知らないあいつも知ってるつもりでいる。
だけど、
だけど。
俺にそんな勇気はねぇっ!!!!!!!
あったら今頃Aと青春してたっつーの!!!!!!!
「ヴェー…兄ちゃんってAの事になるといつもベッラにしてるみたいなこと全然出来ないもんねぇ」
「せやなー。あいつなんてちゅーすりゃ1発K.O.やで☆」
「アントーニョ兄ちゃん最低」
「フェリちゃん？！そないな可愛ええ笑顔で言わんといてぇぇぇぇ！」
「ヴェー…。でも《好きな人が出来ちゃった？！そんなこんなでくっついちゃおう大作戦☆》は失敗かー」
「こりゃ前途多難になりそうやな…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水道の花子さん。(プロフ) - なつみかんさん» ありがとうございます｡楽しんでもらえるように尽力する次第でございます (2017年1月30日 18時) (
レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - わゎっ...落ち��に決まったんですね！楽しみです！！頑張ってください（≧∇≦） (2017年1月30日 18時) (レス) id: 5e41aa0a5a (このIDを非表示/違反報告)
水道の花子さん。(プロフ) - なつみかんさん» ��ですか!!なつみかんさん流石です!!��になりましたら頑張ります!!ただ私にそれ程の文章力があればですが!!((( (2017年1月25日 6時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
水道の花子さん。(プロフ) - たんばりんさん» たんばりんさんコメントありがとうございます!!ロヴィ!!良いですよねロヴィ!!(ﾃﾝｼｮﾝが高い)スペイン親分…!!本当に予想を裏切らない反応ありがとうございます!!超面白いと言ってもらえて嬉しいです!!これからも面白さを追求できるよう頑張ります!! (2017年1月25日 6時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - ��という選択肢があるのなら、��がいいですね、はい。 (2017年1月25日 1時) (レス) id: 5e41aa0a5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水道の花子さん。 x他1人 | 作成日時：2016年10月29日 21時
