P18 ページ20
「いただきまぁす」
「で？集会終わった後は彼氏様と何をしてたのかしら？」
「…エリー」
パスタを食べようと開けていた口は話す為に使う事となった。
ああもう。私のお腹の虫たちが騒いでるから早く食べたいのに。
「何って…。別に何も？あと、彼氏じゃないし」
「そんな事ないでしょ？！絶対何かあった！だってAすっごい顔赤くしながら入ってきたも…ってええ？！別れたの？！」
「うん」
「なんで？！」
「なんで、って…。別に付き合っている理由が無くなったから」
「理由って…？」
「元々私とアイツは例の変態さんが倒せたら別れる約束だったの。…あ。そう言えばハーゲン奢ってもらってないや」
「ええ…？すっごいお似合いだったのに！」
「お似合いお似合いじゃないで人は付き合わないでしょ？」
「そうだけど…！」
ぷくぅ、と頬を膨らませるエリーに苦笑していると、スマホの着信音が鳴った。
相手はロヴィ。
「ああ。ちょっとごめん。電話掛かってきた」
「いってらっしゃい」
廊下に出て応答のボタンを押す。
聞こえた声は、最近聞いた筈なのに随分と前に聞いたみたいだ。
『…もしもし。Aか？』
「うん。なんで確認するのぉ」
『えっ、いや、その、カークランドさんが出るかと思って。…彼氏だし』
「カークランド？出させるわけないじゃない。ロヴィとの電話を一番に取るのは私ですぅ。それにカークランドとは別れましたァ！」
『お、おう…って、え？は？別れたのか？』
驚きの声を上げるロヴィに少しびっくりする。
…気にしないと思ってた。
「うん。まぁ」
『…早くね？』
「うっ、煩いなぁっ。もうっ。それだけ？切ってもいいの？」
『あっ。ちょ！まだに決まってんだろコノヤロー！』
「分かってる分かってる」
『あの、な…』
「うん？」
うー。だのあー。だの言って、覚悟を決めたかのように息を吸った。
『俺、バイクの免許取ったんだよ』
「え？！うっそ！凄いじゃん！いいな！おめでとう！」
『おう。あ、あり、が、とう』
「へぇ。バイクの免許かぁ！もうそんな年になるんだね私達！」
『高校生が言う言葉じゃねぇよなそれ…あ、でな？その、あの…』
「今度は何？え、まさか乗せてくれるの？！やだイケメン！」
『え』
「え？」
『なんで知ってるんだよそれ…』
「は？ちょ、本当？！いいの？！乗せてくれるの？！」
『まぁ、お前がいいなら…』
そうして、時間などを決めた。
待ってください皆さん。これは、これは！
デートとやらですね？！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水道の花子さん。(プロフ) - なつみかんさん» ありがとうございます｡楽しんでもらえるように尽力する次第でございます (2017年1月30日 18時) (
レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - わゎっ...落ち��に決まったんですね！楽しみです！！頑張ってください（≧∇≦） (2017年1月30日 18時) (レス) id: 5e41aa0a5a (このIDを非表示/違反報告)
水道の花子さん。(プロフ) - なつみかんさん» ��ですか!!なつみかんさん流石です!!��になりましたら頑張ります!!ただ私にそれ程の文章力があればですが!!((( (2017年1月25日 6時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
水道の花子さん。(プロフ) - たんばりんさん» たんばりんさんコメントありがとうございます!!ロヴィ!!良いですよねロヴィ!!(ﾃﾝｼｮﾝが高い)スペイン親分…!!本当に予想を裏切らない反応ありがとうございます!!超面白いと言ってもらえて嬉しいです!!これからも面白さを追求できるよう頑張ります!! (2017年1月25日 6時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - ��という選択肢があるのなら、��がいいですね、はい。 (2017年1月25日 1時) (レス) id: 5e41aa0a5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水道の花子さん。 x他1人 | 作成日時：2016年10月29日 21時
