４舎 ３３ ページ35
＊時は少し遡って数時間前＊
貴「ふむ、今日の分の書類は割と少ないですね。主任の承認が必要な分は…と」
看守室で書類を仕分けしていると
囚人たちの部屋に設置してある
呼び出しボタンが鳴った。
鳴ったのは……ムサシさんの房ですね。
一体どうしたんでしょう？
取り合えず、通信ボタンを押して
音声が繋がるようにする。
貴「……もしもし？」
ム『ん？その声って、Aちゃん？』
貴「はい、Aです。どうかしましたか？ムサシさん」
ム『あ、いや。用ってほどでもないんだけど、見回りの時間になっても犬ちゃんが来ないから、どうしたんだろって思ってさ』
貴「あぁ、犬士郎さんは今日一日お休みですよ」
ム『え？何かあったの？』
貴「風邪引いて寝込んでしまったんですよ。なので、今日は私が主任代理になってます」
ム『そうなんだ……てか、Aちゃん？』
貴「？何ですか？」
ム『さっきから物凄い速さで紙をめくる音と、ペンで何か書いてる音がしてるんだけど……』
貴「あぁ、書類を処理しながら通話してるので、その音だと思います」
ム『マジで？！早くない？！』
貴「そうですかね？」
よし、これで今日の分は終わりですね。
５舎とは違って、書類が山積みになっていないので
早く終わりますね。
っと、この書類は主任の承認が必要なやつですね。
本来ならば、犬士郎さんに渡すのですが
今は寝込んでいますし……
あ、しかもこれ今日が締め切りだ。
……まぁ、一応私も主任補佐なので
私の承認でも大丈夫でしょう。
ム『そっかぁ…犬ちゃん寝込んでるのか…』
そう呟いた声は、
どこか残念そうな響きを持っていた。
貴「何か用事でもあったんですか？」
ム『犬ちゃんにじゃないんだけど、本を返しに行きたかったんだよ。看守の許可がないと図書館には行けないからさ』
貴「返すだけ、なんですか？」
ム『うん、まだ読み終わってないやつがあるから、それを読み終わってから借りようと思ってさ』
貴「返すだけならば、私が代わりにやっておきましょうか？」
ム『え、いいの？犬ちゃん居ない分、忙しいんじゃ…』
貴「いえ、先程最後の書類を終わらせたので、あとは本部に持っていくだけです」
ム『わおｗ(Aちゃん想像以上に優秀だなぁｗ)』
貴「では、２時間後にムサシさんの房に行くので、その時に返す本を渡してくださいね」
ム『了解、じゃあまた後でね。Aちゃん』
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SHANA(プロフ) - はい、楽しみにしてますね！ (2018年1月1日 0時) (
レス) id: a25e95bc5d (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - SHANAさん» コメントありがとうございます！続編も楽しんでいただけるよう頑張りますね！ (2017年12月31日 23時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
SHANA(プロフ) - 続編楽しみにしてます！続きとってもきになりますね！毎回楽しみです！ (2017年12月31日 23時) (レス) id: a25e95bc5d (このIDを非表示/違反報告)
忍 - 大丈夫です！ (2017年12月17日 9時) (レス) id: d3e7e2edb6 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - 忍さん» 忍さんコメントありがとうございます！それと、胃は大丈夫ですか？！ｗ (2017年12月16日 14時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔夜魅月 | 作成日時：2017年12月7日 1時
